空調業界でトップシェアを誇る建設設備工事大手の新菱冷熱工業は、アフリカの南東部に位置するモーリシャス共和国において、モーリシャス・テレコム社から、同国内で最大規模のデータセンター新築工事を受注しました。受注範囲は、空調・衛生・消火・電気設備工事一式で、2016年6月に契約・着工しました。引き渡しは2017年1月の予定です。
日系建設業として初の拠点!新菱冷熱工業の事業とは!?
建設設備を手がける新菱冷熱工業は、1956年に創業して以来空調設備や衛生設備、電気設備などを手がけてきました。特に空調業界においてはリーディングカンパニーとして、高い評価を受けています。
新菱冷熱工業は、アフリカの南東部に位置するマダガスカル島東方のインド洋に浮かぶモーリシャス共和国に、日系建設業として初めて営業所を開設しました。モーリシャス共和国は東京都とほぼ同等の国土面積に約146万人が暮らす小さな国ですが、GDPの成長率は約4%、1人あたりは10,000米ドルに迫っており、アフリカ諸国の中でも有数の発展を遂げています。
モーリシャスで最大となる通信会社の設備工事を受注!
新菱冷熱工業は、モーリシャスの政府系企業であるモーリシャス・テレコム社(Mauritius Telecom Ltd)から、同国内で最大規模のデータセンター新築工事を2016年6月に受注しました。モーリシャス・テレコムは、国内全域に固定・携帯電話及びインターネットサービスを提供する同国最大の情報通信企業です。モーリシャス共和国はアフリカ地域内でも情報インフラが整った国のひとつで、携帯電話の普及率は、国民100人あたり123台と日本を上回るほど高くなっています。
受注範囲は、空調・衛生・消火・電気設備工事一式で、建設場所は、モーリシャスの空の玄関口となるサー・シウサガル・ラングーラム国際空港があるグランポール県県都のローズベルで、空港から北西約10kmの場所になります。
データセンターは大量のデータを保管する情報通信の要とも言える専用施設で、その設備には高い信頼性が求められます。本施設は、アメリカの民間団体「Uptime Institute」が定める信頼性の基準「Tier(ティア)」の最も厳しいグレードである「Tier4」適用となっており、電源の多重化、空調設備の冗長性、アクセス管理などが求められます。
本工事は、新菱冷熱工業のこれまでの日本国内外におけるデータセンターの豊富な工事経験を生かしながら進められ、2017年1月の引き渡しを予定しています。新菱冷熱工業は、今年開設したモーリシャス営業所を拠点として、東南アジア・中東エリアにおける経験をもとに、アフリカ地域の次世代に向けたインフラ整備関連を中心に空調・衛生・電気設備工事の受注活動を積極的に展開し、海外事業のますますの拡大を図ります。
記事提供元:新菱冷熱、モーリシャスでデータセンター新築工事を着工(日経プレス)
Cover Image Photo credit: Joachim S. Müller via Visualhunt / CC BY-NC-SA