Photo by :産経ニュース
中国の習近平国家主席が12月1日、ジンバブエの首都ハラレでムガベ大統領と会談しました。インフラ建設やエネルギー分野などでの投資拡大や経済支援強化を行っていくことで一致しました。習政権になってから経済関係を強化し始め、1996年の江沢民氏以来となる中国主席のジンバブエ訪問となりました。
ムガベ大統領は1980年にイギリスから独立した後、これまで30年以上に渡って実権を握っています。世界で最も高齢の現役大統領であり、白人所有の農園を強制収容し黒人に分配する政策をしたことで知られています。一方で、欧米諸国からは強健的な独裁者として批判され、経済政策を受けています。2000年代に起きたハイパーインフレでは、100兆ジンバブエドルが発行されたことが世界的なニュースになりました。
これまで中国も一定の距離を置いていきましたが、2013年には中国からジンバブエへの直接投資がアフリカ諸国で最大となるなど関係強化を図っています。ジンバブエにはプラチナや石炭を始め、貴重な鉱物資源が多く眠っていると言われています。中国は経済の苦しいジンバブエを全面的に支援することで、今後の鉱物資源争奪戦において優位なポジションを確保する狙いがあると思われます。
引用元:時事通信