住友商事とIHIは、2017年3月15日にモザンビーク共和国の国営電力公社(EDM)との間で、イニャンバネ州テマネにおけるガス焚き複合火力発電所の土木据付込み一括請負契約(EPC契約)を締結しました。発電容量は100メガワットで、2021年の完工を目指します。

豊富な天然資源を保有するモザンビークの電力事情!

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アフリカの東南部に位置するモザンビーク共和国は、日本の約2.1倍もある国大な国土に約2,798万人が暮らしています。モザンビークは東アフリカの貿易拠点として、また天然ガスや石炭など豊富な天然資源の産出国として、世界各国の企業が進出しています。経済成長は年率約7~8%と高い水準を誇っています。

それに伴い、電力需要も年率10%と非常に高い割合で伸びています。モザンビークの国土は2,000kmにわたって南北に伸びていますが、主要な発電所は北西部にある水力発電所のみです。人口増加率も約2.8%と高く、発電所の建設は喫緊の課題となっています。また、今後開発される大規模ガス田によりガス火力発電所が主要電源となることが予想される中、ガス火力発電所の運営ノウハウも求められています。

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住友商事とIHI、共同で2つ目の発電所建設を受注!

2017年3月15日、住友商事とIHIは、モザンビークの国営電力公社(EDM)とイニャンバネ州テマネにおけるガス焚き複合火力発電所のEPC契約を締結しました。住友商事は、2016年8月に東アフリカのケニアの首都ナイロビにおいて開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD VI)にて今回の発電所開発に関する覚書をEDMと締結しており、これが今回の契約調印に繋がりました。

この発電所は、住友商事とIHIがモザンビークにおいて共同で取り組む2つ目のガス焚き複合火力発電所となります。両社は、2016年2月より首都マプト郊外においてモザンビーク初のガス焚き複合火力発電所の建設を手掛けており、2018年の完工を目標に現在建設を進めています。

国内需要の1割を担う!巨大発電所を建設!

今回の発電所の建設予定地は、首都マプトから700km北東に位置するテマネです。発電容量は、モザンビークの国内電力需要の約10%相当に当たる100メガワットの予定です。

本発電所には,IHIが開発に参加している、40MWクラスでは世界最高性能を有するGE社製の航空転用型LM6000ガスタービンが採用されています。これを自社製制御装置と組み合わせて、排熱を蒸気タービンで回収し発電効率を高めるコンバインドサイクルシステムとして納入します。

現在、テマネではEDMが保有する12MWのガスエンジン発電所が稼働しており、本発電所は、既存発電所の拡張案件として建設されます。発電能力の拡張により、電力需要の伸びが著しい港湾都市ベイラなどの周辺都市へ電力供給が可能となることが期待されています。

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日本の技術と資金で、基礎インフラ整備の一翼を担う!

発電所の建設では、住友商事がコンソーシアムリーダーとしてEDMとの折衝窓口や調整役を担い、IHIが関係会社であるJurong Engineering Limitedと共に主要機器であるガスタービンや発電機を供給、土木も含む機器据付、電気工事等の現地作業を実施し、発電所全体の建設を取りまとめます。2018年の着工、2021年の完工を目指します。

また既に着工しているるマプトの発電所と本発電所と合わせて、IHIが中心となりガス火力発電所の運営ノウハウの技術指導も実施し,機器のアフターサービスも含めてライフサイクル全般にわたる支援をします。

両社は日本の資金・技術を活用し、日本政府の推進する「質の高いインフラパートナーシップ」に資する案件として、今回の発電所建設を通じてモザンビークの基礎インフラ整備の一翼を担います。

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