三井物産は、アフリカでソーラーホームシステム事業を展開するM-KOPA Solar社への出資参画に関する関連契約書を締結したと2018年5月2日に発表しました。M-KOPA社は、2011年にケニアで設立され、東アフリカで累計販売台数が60万台を超えるリーディングカンパニーです。
約6億人が未電化地域に在住!
世界の総人口の約16%に当たる約12億人の人々が、電気のほとんど使えない、または全くない環境で生活しています。
アフリカでも急速な経済成長を背景とした生活レベルの向上や生活様式の変化により電力需要が大幅に増加していますが、送配電網整備の遅れによってサブサハラ以南ではいまだに6億人以上が未電化地域に在住しており、照明や炊事には灯油が使われている状況です。
ソーラーシステムを届ける”M-KOPA”
M-KOPA社は、住宅や小規模商店の屋根上にソーラーパネルを設置し、太陽光発電により照明、携帯充電器、家電(ラジオ、TV)などを稼働させるソーラー・ホーム・システム事業を展開しており、ケニア、ウガンダなどでの累計販売台数が60万台を超えるリーディングカンパニーです。再生可能エネルギーを利用することで化石燃料である灯油の使用量を削減し、環境負荷の低減にも貢献しています。
割賦方式で太陽光パネルやそれに繋げて使う家電を販売するM-KOPA Solarのサービスは、ソーラー・ホーム・システムを掛け買いで購入し、少額を毎日、モバイル・マネーで支払います。M-KOPA社への支払いを約1年間続けた後は、顧客は十分な信用力がついたと見なされ、同様の支払い方法でテレビ、省エネルギーの調理用ストーブ、スマートフォンなどの他の製品を購入することもできます。
マサチューセッツ工科大学(MIT)の機関誌である”MIT Technology Review”が毎年発表している「世界で最も革新的な50社 2017年版(50 Smartest Companies 2017)」では34位にランクインするなど、注目を集めているスタートアップ企業です。
三井物産、M-KOPA社に出資へ!
2018年5月1日、三井物産はアフリカでソーラーホームシステム事業を展開するM-KOPA Solar社への出資参画に関する関連契約書を締結しました。
三井物産は、自社ネットワーク、知見を活用しM-KOPA社の提供するサービスの強化・拡大を加速することで、アフリカの人々の便利で快適な暮らしを支援していきます。