マラウイのキオスク200店舗と野菜取引を開始!〜ビジネス拡大期に立ちはだかる壁と乗り越え方〜

昨年、アフリカの最貧国の1つであるマラウイで起業しました。前回の記事ではマラウイでのビジネス立ち上げから野菜の流通を始めた理由まで『アフリカの最貧国マラウイでビジネスは成り立つか!?月商100万円を達成するまでの道のり!』を書きました!それから約6ヶ月経過した現在の進捗をまとめます!

大型スーパーマーケットとの取引を順調に拡大!

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▲倉庫がなく家に野菜が届いた写真

前回の記事から順調に取引店舗を拡大させてゆき、現在はマラウイの首都であるリロングウェ内の大型スーパーマーケット・ホテル・レストランはほぼ全て販売実績を作る事ができました。

同時に協働する農家さんも拡大させてゆき、現在は80世帯の農家さんと組んで一緒に野菜を作っています。もちろん直接契約していない農家さんからも野菜を買って首都に送っています。

これまで南アフリカやモザンビーク、ザンビアから輸入していた店舗も、何度も足を運ぶ内に徐々に僕たちの方にシフトしてくれるようになりました。

取引量が落ち着いて来た!

ただ、リロングウェ内の大型店舗は数が限られており、取引量が落ち着いて来ました。

さらに事業を拡大させる為に既存顧客との取引を継続しつつ、現在はローカルマーケットの開拓を行っています。マラウイ人の90%はこのローカルマーケットを通して野菜を買うと言われています。

ただ、ローカルマーケットでは大型店舗とは異なる問題に直面しました。。。

いざローカルマーケットへ!

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▲リロングウェのエリアの区画図

リロングウェにはエリア1~エリア57までの区画が存在します。

それぞれエリアに1つづつローカルマーケット(露天商が野菜や果物を売っている場所)があります。

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▲ローカルマーケットの様子

最初はそこに野菜を卸すことにしました。しかし、1ヶ月もすると問題が出てきました。

僕:「野菜の売上どう?」
露天商:「めっちゃいいよ!もっと持って来てよ!」
僕:「オッケー!」

こんな会話を繰り返している内にある事に気がつきました。

お金が返って来ない….

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ローカルマーケットで野菜を売っている露天商はいつも少ないキャッシュで生活している為、野菜が販売された後にお金を返済するのが当たり前になっています。

野菜の種類によっては5日以内で売らないと腐ってしまうのに、なぜか1ヶ月経ってもお金が返ってこない。。笑

最初はモジモジ言い訳をしていた露天商も厳しく追及すると「腐って売れなかった」という答えが返ってきました。これは1つのエリアで起きただけではなく、同じ問題が数カ所のエリアで起こりました。。。

結果的にローカルマーケットに進出した始めの月は貸倒れを40%近く計上する事になりました。約4ヶ月前の話です。

露天商への売り方を理解していなかったのです。

見えてきた問題!

一方で滞りなく返済できたエリアもあり、逆に野菜が不足していて、何度も配送をしたエリアもありました。

ここでわかった問題は、「みんなどれくらいの量を仕入れたら良いのかを知らない!」ということです!

エリア毎に人口も違えば、野菜の価格も毎月変わる。そんな中でストリートベンダーが「販売量を予測する」のは非常に難しいのです。

ただそれをしない限り、「売れなかった野菜の負債」は誰かがツケを払う事になります。

また、野菜が不足していたエリアに限ってはもっと売上を伸ばせたはずです。

ちゃんとしたデータを取らなきゃいけない!

その様な問題を解決する為には、「●●日間で●●個売れた!」という詳細なデータを年間を通して取る必要がありました。

マラウイ人の野菜の消費量をダイレクトに知りたかったのです。

これまでの様にローカルマーケットにいるストリートベンダーに依存する売り方では、その様なデータは取れれません。

彼らは自ら販売している野菜もあれば、違うベンダーに横流しをしているケースもあり、数字を追うのがとても難しいからです。

そして嘘つく人がいるので時間かかります笑

そこで、これまでの売り方から、キオスクに委託販売をするという形にシフトしました。

次ページ>> キオスクへの委託販売とデータ収集に挑戦!


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