カラフルでプレイフルなアフリカ布を使用し、デザイン性と機能性を兼ね備えたバッグやトラベルグッズを企画・製造・販売するウガンダ発のブランド”RICCI EVERYDAY”は、日本アフリカ起業支援イニシアチブにて最優秀賞を受賞しました。受賞を記念して代表を務める仲本千津氏にインタビューを実施し、受賞の喜びと今後のビジョンを伺いました。
ウガンダ発ブランド”RICCI EVERYDAY”とは!?
“アフリカのもつ魅力で、人々のライフスタイルを、社会をより豊かなものに”をコンセプトに、「アフリカの真珠」と呼ばれるウガンダに直営工房を設立し、シングルマザーたちとモノづくりを行っているブランドです。2016年7月に現地法人(Rebeccakello Ltd)を設立し、8月にはウガンダの首都カンパラ市にフラッグシップ・ストアをオープンしました。
豊富なバリエーションの中からひときわカラフルで独特な柄をもつアフリカン・プリントを使用し、デザイン性のみならず機能性も兼ね備えたバッグやトラベルグッズを企画・製造・販売しています。価格帯は1万円前後で、30代から40代のファッションにこだわりを持って生きる、感度の高い女性をターゲットに、全国の大手百貨店やセレクトショップ、オンラインストアにて販売しています。
失業率の高いウガンダで、シングルマザーが職を得るのは限りなく厳しい状況です。RICCI EVERYDAYではシングルマザーを積極的に雇用し、より高い品質の商品を作る技術を提供しています。事業を通じて、彼女たちの生活向上を目指しています。
アフリカに暮らす日本人起業家を応援!アフリカ起業支援コンソーシアム!
日本アフリカ起業支援イニシアチブは、日本企業・経済人らで形成する「アフリカ起業支援コンソーシアム」による、アフリカで起業にチャレンジする若手起業家を支援するプログラムです。「アフリカ起業支援コンソーシアム」は、アフリカ現地の起業を通じて、社会的課題の解決に挑む若手日本人の志と匠を支援するコミュニティづくりにより、アフリカと日本 の相互関係の向上と持続的成長を促進することを理念としています。
アフリカ各国で起業している様々な若者がエントリーした第1回日本アフリカ起業支援イニシアチブにおいて、RICCI EVERYDAYは最優秀賞を受賞しました。RICCI EVERYDAYは今後3年間にわたり、当コンソーシアムより資金的支援を受けながら、事業の成長を目指していきます。
受賞記念!今後のビジョンについて、仲本氏に緊急インタビュー!
– 最優秀賞受賞についてコメントをいただけますか?
これまでウガンダと日本を往復しながら、RICCI EVERYDAYというブランドを育ててきましたが、今回このような貴重な賞をいただくことができ、心から感謝すると同時に身が引き締まる思いです。課題は数多くありますが、賞をいただいたからにはより強い意志を持って、自分のプランを実行していきます!
– 今回の受賞を経て、どのように事業を拡大させていきますか?
まず”生産サイド”はより多くの女性たちを、特に現在の経済システムから疎外されてきたシングルマザーや紛争の影響を受けながら暮らしている女性たちを雇用していきたいと思っています。具体的には、来年よりウガンダ北部、特に2006年まで内戦が起きていたグル市周辺に新たな生産拠点を設置する予定です。紛争被害にあった子供兵に対して、トラウマケアや社会復帰に向けた職業訓練を実施している認定NPO法人、テラ・ルネッサンスさんと協力しながら、苦境に直面している女性たちに新たな雇用の機会を提供することを目指します。
“販売サイド”では、新たな市場の開拓を目指します。現在のマーケットは日本が中心ですが、来年以降は欧米市場にも広げていきます。従来型の大量生産・大量消費ではなく、製品に込められた想いやストーリーを丁寧に伝えながら、製品の魅力を発信していきたいです。またアフリカ現地での販売も強化する予定です。今年、ウガンダの首都カンパラ市にフラッグシップ・ストアをオープンしましたが、来年はもう1店舗オープンさせることを目指しています。その後は隣国ケニアへの出店も検討しています。
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