こんにちは!2019年春休みにセネガルの日本食堂「和心」で1か月間インターンシップをしていた鏡田翔平と申します!日本に帰国してから既に半年が経ちましたが、今もセネガルのフランスパンを恋しく思う毎日を送っています。
今回は海外経験ほぼゼロ、語学力もゼロの僕がセネガルに飛び込んだ理由、セネガルでの日々の出来事、そしてインターンを通じて考えた帰国後のキャリアについてご紹介します!
西アフリカ・セネガルに興味を持ったワケ!
まず、なぜ海外経験がほとんどない僕が西アフリカ、セネガルに行こうと思ったのかについてお話しさせていただきます。
現在大学3年生の自分の周りの友人に、”欧米諸国へ留学に行く人はいるけど、アフリカに行く人(それも特に仕事やインターンシップで)は知らないし、これは面白いだろうな!”と思ったことがきっかけです。
すかさずネットで「アフリカ インターン」と検索し、そこでヒットしたのがセネガルの日本食堂「和心」でした。ちなみに日本食堂「和心」とは、2017年に首都ダカールに原田翔太さんがオープンした日本食レストランです。
さて僕の語学レベルは日本語のネイティブのみ。英語もフランス語もほとんど喋れない日本語オンリー中のオンリー。ただ和心のホームページにも語学力問わない。と書いてあったので、「よし、行こう!」と決心しました。
それでも勢いとジェスチャーでなんとかなるだろうと家族にも友人にも余裕を装いながら、セネガルに飛び込みました。
でも実際はめちゃくちゃ不安でした。
緊張からかセネガルの経由地として立ち寄ったモロッコの空港で早速ハプニングがありました(笑)
日本からドーハで乗り継ぎ、モロッコの空港に着きました。モロッコの空港の看板を見ると何語かわからない文字で全く読めません。
空港の職員に航空券を見せて案内されるとどう考えても入国審査です。乗り継ぎのはずなのに、モロッコに入国させられそうになっている・・?
「いやいや、モロッコに入国させられている場合じゃない。。。」と焦って「No!僕はセネガルに行きたいんだ!」と言っても「いや、ここだ!」の一点ばり。
たまたま日本人観光ガイドさんを発見して助けてもらい、なんとかセネガルの首都ダカール行きの飛行機に搭乗する事ができました。
こんなはハプニングが突然訪れるものだから、この先1か月大丈夫なのか、もはやセネガルにすら辿り着けないんじゃないか超絶不安になりました。
なのでセネガルに到着してダカール空港に迎えに来てくれた受入れ先の「和心」の原田さんの安心感といったら半端なかったです(笑)
こんなレベルから、セネガル生活1ヶ月がスタートしました!!!
インターンシップの内容
インターンシップの内容は地元セネガル人をターゲットにした飲食店「Jamm Rekk(呼称:ジャンムレック)」の運営業務です。
この飲食店Jamm Rekkは、インターン生とセネガル人スタッフのみで運営しています。
基本的に料理はセネガル人スタッフが作ってくれるので僕たちインターン生の業務は、新メニュー作り、地元セネガル人への試食、売り歩き、SNSやチラシを作って宣伝、イベント開催、日々の売上管理、セネガル人スタッフの料理や接客を手伝ったりすることです。
僕がいる時期はありませんでしたが、先輩インターン生はスタッフの面接~採用や売上げ表の作成等、要するにほとんどの業務をインターン生に任されています。
逆に言うと、絶対にこれをやらなければいけないというのは少なく、本当に自由に何でもやらせてもらえる環境です。
例えば、内装の雰囲気を変えてみたり、セネガル人スタッフに出した方がいいメニューをヒアリングして実際にそれをメニューに加えてみたり、とにかく売り歩きをしてみたり。
僕は「最初は考えていても始まらない!」ととにかく自分の足を使って売り歩いたり、セネガル人スタッフを手伝いつつコミュニケーションを取ってセネガル人好みの料理や味を自分なりに考えました。
Jamm Rekkのコンセプトは大きく2つあります。
1つは地元のセネガル人にも来てもらえる様なレストランやメニュー、もう1つは糖尿病や生活習慣病が社会問題になりつつあるセネガル人への健康料理の提案です。
それを踏まえて売上げ目標に近づけていくように動く事を心掛けていました。
ただ、来て数日目に感じたのは、セネガル人スタッフと共に働く上でとにかく言葉がわからない。。。
仕事をするのに会話ができないという状況の中で、ジェスチャーと身振り手振りで初めの数日間はやりきりました。
最初の内は色々と慣れない事もあり大変ではありましたが、それでもモロッコの空港で彷徨っていたことを考えたらビックリする位セネガルに適応できたと思います(笑)
スパルタ!?フランス語レッスン!
Jamm Rekkの運営と同時にフランス語レッスンが週3回あります。
僕は「和心」スタッフの小林さんからマンツーマンでフランス語レッスンを受けさせていただきました。
メインの授業は仕事中に伝えたいのに分からない言葉を徹底して教えてもらう事。
それを授業後に実際にセネガル人スタッフに使ってみるとコミュニケーションを少しではあるけれど取れるようになりました。
小林さんのフランス語レッスンはとにかくスピードが早い。ノートを取ることは間に合いません。
また買い物、タクシーを使うことにおいて数字を覚えることは重要ということで「次の日までに全部覚えてきて!!」と気持ちの良いスパルタでした。
なんていうんだろう?教えたい、伝えたい熱さのあまりスピードが上がっている?教わる側が期待に応えたくなる教え方?と言った感じです。最高でした!お世辞抜きです。(笑)
徐々にレッスンの内容を生かして市場や観光地に押し売りをしてみたり、街で配るビラを作って配ったりと毎日が新鮮でとても色濃い1カ月でした。
正直ここだけでは書ききれないけれど、何よりセネガル人スタッフのファトゥー、デュバル、ダバが自分を可愛がってくれ、一緒に働けたことは本当に貴重な経験でした。
最初はジェスチャーや身振り手振りだけのコミュニケーションも帰国直前には少しですが、フランス語や現地語も交えて会話できるようになりました。
セネガルでの思い出!
セネガル料理はとても美味しかったですし、原田さんとはほぼ毎晩ビール飲みながら話をしたり、ランニングしたりの日々も楽しかったです。
また他のインターン生たちともたくさん関わる中で彼ら彼女たちからも色々と学ばされましたし、とにかく一緒に仕事が出来て楽しかったです。
印象的だったのはインターン仲間のリサと一緒に隣町のティエスへ行った際、現地の人と昼飯を食べたり、乗合タクシーで豪快に寝るリサの姿には感心させられました(笑)
本当にセネガル生活は1日1日が未体験の連続でした。
その中で強いて1番の思い出をあげるとすれば“西アフリカソフトボール大会”です。
2月はソフトボールの公式戦があり、日本チームのメンバーとしてセネガル、アメリカ、カナダ、モロッコチームなど様々な国の人達と試合をしました。
僕のセネガル滞在は1ヶ月しかないから観光にも行きたいと思っていたら、原田さんも小林さんも「いや、しょーへー!ソフトボールだろ!」とこの人達はどこまでソフトボールを楽しんでるんだ、と思いました(笑)
そんな2人の熱意に折れてソフトボールの大会へ行きました!
でも僕も気づけば短パンでスライディングしていたり、飛び込んでいたり、めちゃめちゃ声出してたり、こんなにもガチになるかと思うくらい本気でした!
何より1プレー1プレーの歓声と打席に立つ時の歓声は日本にないものばかりで喰らわされました!
日本チームの皆さんには本当にお世話になりました!最後胴上げしていただいたのは最高に良い思い出です!!
次ページ>> セネガル生活を終えて、再びセネガルへ!?
1 2