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ナイジェリアはアフリカ最大の人口を抱えると同時に、最も多くの貧困層を抱える国となるかもしれない。

9月5日、第4次国連開発援助枠組み(UN Development Assistance Framework IV: UNDAF IV)に関する協議会で公開された国連による共同国別調査(Common Country Assessment: CCA)報告書について、地元紙が揃って報道したもの。

報告書はインターネットではまだ公開されていないが、ナイジェリアが抱える民族、宗教、地域格差を背景とした貧困と不平等の深刻さを表しているといえる。

ナイジェリアには約1.8億人が暮らし、2019年には2億人、2050年には4億人となることが見込まれ、世界第5位の人口を抱える国となるとされる。

その一方で、ナイジェリアの経済成長の影には、8,000万人が貧困線以下の生活を強いられており、ナイジェリア政府が定める国内貧困線に対する貧困率は64%と非常に高い水準のままだ。

また、貧困率を地域別やグループ別に見ると格差の開きが大きいことに驚く。ナイジェリア南西部の貧困率が46.9%である一方、北部では74.3%。5歳以下の子供の37%が栄養失調、若年失業率は42%、児童1,000万人が学校へ通っていない状況であり、いずれも極めて高い数値だ。

マクロ経済環境も良くなく、政府歳入は33%の現象を見込んでいる。


参照元:Nigeria one of the poorest countries in the world, over 80m living below poverty line – UN report
Photo credit: airpanther via Visual hunt / CC BY

Povertist

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Ippei Tsuruga
The Povertistの編集長。アジアやアフリカでの開発援助業務に従事する貧困分析・社会政策のスペシャリスト。国際労働機関(ILO)児童労働撤廃プログラムインターンの後、国際協力機構(JICA)入構。アフリカ部ケニア、ソマリア、ナイジェリア国担当、研究所リサーチオフィサー、研究調整者、副調査役を経て、アメリカ事務所駐在員。現在は、ILOで開発途上国の貧困層に対する社会保障制度設計に従事している。香川大学法学士、英国サセックス大学開発学研究所貧困と開発修士。