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「今日から隣町に異動してもらうから!」

インターンを始めて2週間、人事が私の肩をたたいた。首都カンパラから30km離れた田舎町が、私の新たな仕事場だった。与えられた任務は、この小さな町でわが社の炭を流通させること。しかも、たった一人で。

私の会社が製造販売する炭は、従来のものとは一味違う。炭のダストやバナナの皮を乾燥させたものから作られる完全リサイクル製品で、従来の炭よりも安価で、熱が長持ちするのが特徴だ。

とはいえ、右も左もわからない初めての土地での営業は苦戦を強いられた。ろくに指示も与えられず、ただ茫然と立ちつくす日々。提供された住居はお湯が出ず、電気と水が丸一日止まることも珍しくない。町を歩けばからかわれる。そんな環境で高熱を出し、首都の病院に駆け込むこともあった。

数週間たってこの環境に慣れてきたころ、「プロモーションを開催する」、これを当面の目標として設定した。

私の会社は貧困問題の解決を課題の一つとして掲げているが、顧客の多くはレストランや法人で、一般家庭に向けた販売の機会が少ない状況だった。自分が惚れ込んだソーシャルビジネスを目指しているにもかかわらず、それが機能していない今の会社に疑問を抱いた。

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そこで、多くの一般消費者が集まる、現地で最大の市場でプロモーションを開き、低所得の人たちにも私たちの炭を知ってもらおうと考えた。周到にプレゼンの準備を重ねて上司と市場の関係者に納得してもらい、町の役場に協力を仰いだ。

「忙しい」と何度も突っぱねられながらも通い続け、一か月かけてようやく2日間のプロモーションを開催することができた。

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アジア人が炭を売っているという珍しさからか、通りかかる人たちの大半が説明を聞いてくれた。プロモーションを開催するためにかかったコストを回収するだけの売り上げも達成し、予想以上に盛況だった。後日、プロモーションをきっかけに私たちの商品に興味を持ってくれた女性からの提案で、彼女が勤めるキオスク(アフリカの小売店)で炭を取り扱ってくれることになった。

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今回のプロモーションで明らかになった課題は山積みだが、市場に製品を浸透させるよい機会になった。今後は、さらに一般消費者が購入しやすいように、炭の量り売りシステムを導入しようと考えている。より多くの人に使ってもらえるよう、今日も赤道直下のウガンダで業務に励んでいる。

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