秋田大学は、世界有数の資源産出国である南部アフリカのボツワナに「秋田大学ボツワナ事務所」を開設し、2017年6月28日に開所式を行いました。日本の大学がボツワナに事務所を設置するのは初めてとなります。担当教員を交代で駐在させ、資源学の研究と教育拠点として活用していきます。
自然豊かで鉱業資源の豊富なボツワナ!
南部アフリカの内陸に位置するボツワナ共和国は、日本の約1.5倍に当たる56.7万平方キロメートルの国土に約226万人が暮らしています。ボツワナは独立した1966年の翌年にダイヤモンド鉱脈がみつかり、鉱業を中心として目覚ましい経済発展をしたことから「ボツワナの奇跡」とも呼ばれています。ダイヤモンド、銅、ニッケル、石炭など世界有数の資源産出国として注目されており、2016年にはボツワナのルカラにあるカロウェ鉱山で、今世紀最大となる1,111カラットのダイヤモンドの原石が発見されました。
またアフリカの中でも戦争や紛争、虐殺などない平和な国として知られています。その他にも自然環境が豊かで、野生動物も多数生息しており、北部はゾウ密度が世界ナンバーワンです。
秋田大、ボツワナで国内大学初の事務所を設置!
2017年6月28日に行われた開所式では、秋田大学の山本文雄学長、事務所運営の主体となる秋田大学国際資源学教育研究センター(ICREMER: International Center for Research and Education on Mineral and Energy Resources)長の川村洋平教授、在ボツワナ日本大使館の滋賀正樹参事官やBIUSTのOtlogetswe Totolo学長らが出席しました。ボツワナ国内に拠点を設置するのは、日本国内の大学では秋田大学が初めてとなります。
ボツワナ事務所はボツワナ国際科学技術大学の科学実験棟1階に設置され、講義室と事務スペースを備えています。ICREMER担当の教員が長期出張として駐在し、南部アフリカでの調査研究・教育活動やテレビ会議システムによる遠隔授業などを実施します。また国際資源学部3年生全員が行っている「海外資源フィールドワーク」の海外フィールド拡大の拠点としても活用し、ICREMERを中心とした国際資源学部の教員による現地での集中講義などを行う予定です。秋田大学は、南部アフリカ地域での活動のために同拠点の積極的な活用を図っていきます。
秋田大学は2009年にボツワナ国際科学技術大学(BIUST)との協定締結を行って以降、留学生の受入れや出張講義を行うなど交流を深めてきました。2011年にはボツワナ大学とも協定を締結し、同年より毎年実施している約1か月の短期研修プログラムを通じてこれまで13名の学生を受入れました。また現在も6名のボツワナ人留学生が在籍しています。
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