【イベントレポ】恋するウガンダ〜アフリカンファッションと未来を変えるものづくり〜

RICCI EVERYDAYの「ものづくり」の工夫

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ウガンダの布店。天井まで積み上がった布の種類に圧倒される

かおり:RICCI EVERYDAYならではの、ものづくりにおける工夫を教えてください。

千津さん:バッグ製作は分業体制にしていて、主に革を手縫いする人とミシンでバッグを成形する人のグループに分かれています。バッグ製作は現状8名で行っていて、1日5〜10個を製作できる体制です。

RICCI EVERYDAYでは、「持続可能なものづくり」を目指していて、布の端切れを裏地として活用するほか、取っ手部分の牛革は食用の牛から出た副産物を利用しています。ウガンダには「ものを余すことなく使う文化」が根付いているんですよ。私たちもその文化に則っています。

かおり:ムダを出さない文化、すごく素敵だと思います。このアケロバックは縫製がしっかりしていて、手縫いの箇所も真っ直ぐですよね。クオリティーを保つために心がけていることはなんですか?

千津さん:一つはモチベーションが高く、技術力のある優秀なテーラーを雇うこと。もう一つは、日本製の高品質な製品を見てもらって、目指すべき品質を現地の従業員たちに理解してもらうことですね。やっぱりウガンダでつくられている製品って、全体的にクオリティーが低いんですよ。そのまま、日本人向けに販売するのは到底無理ですね。

かおり:現地の従業員さんには、どのくらいのお給料を支払われているんですか?

千津さん:ウガンダの縫製産業の賃金相場の2倍は支払っています。それでも、現地で三食食べ、家賃を支払い、子供を学校に行かせながら暮らしていけるギリギリの額ではあるんですが……。彼女たちのモチベーションが維持できるように、毎年人事考課をしていて、貢献度によって報酬を引き上げています。

skype中継でウガンダと日本をつなげる!

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かおり:今日はウガンダで働く従業員のみなさまにも生出演していただきます!!

(日本とウガンダの時差は6時間で、現地はちょうど昼過ぎ。ちょっと恥ずかしそうに画面に現れるウガンダのみなさんを、千津さんが一人一人紹介してくれました)

会場のみなさん:わ〜〜〜〜〜〜!!!

かおり:ここからはQ&Aタイムです。会場からの質問に現地で働くみなさんが答えてくれます。

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–RICCI EVERYDAYの仕事をしてから、生活はどう変わりましたか?

家賃が支払えるようになり、子供たちを学校に通わせることもできるようになりました。

–何をしているときが一番楽しいですか?

子供たちと一緒にご飯を食べたり、自宅でゆっくり過ごしているときです。

–小さなお子さんがいる方は、ワークライフバランスはどうされていますか?

日中は子供をベビーシッターに預けて働き、仕事が終わったら私が子供の面倒を見ています。9時〜17時が勤務時間です。

千津さん:ウガンダでは、親戚とかいとことか身近な人にお小遣いを渡して、ベビーシッターとして雇うことが多いんですよね。

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