総合物流国内最大手である日本通運の現地法人”欧州日本通運”は、モロッコ最大の都市であるカサブランカ市にモロッコ支店を開設しました。さらなる成長が見込まれる北アフリカ地域での体制を強化します。日通は8月にケニアに支店を開設するなど、アフリカへ積極的に進出しており、グローバルロジスティクス事業の更なる拡大を目指しています。
外資誘致と積極外交を展開するモロッコ!
アフリカ北西部に位置するモロッコ王国は、日本の約1.2倍の国土を持ち、人口は3,482万人です。名目GDPは広島県の同規模に当たる1037億米ドルで、2016年の成長率は1.2%でした。フランス語圏であり、イスラム教が浸透しているモロッコは、積極的に西アフリカ地域へ外交展開しています。
近年、モロッコでは、北部地域のタンジェ地中海港をゲートウェイとした、北部アフリカおよび西部アフリカにおける物流ハブとしての地位を確立すべく、政府が戦略的な施策を展開しています。経済特区の制度もあり、積極的に外資系企業の誘致を実施しています。日系の自動車部品関連企業も数多く進出しています。
また現在、モロッコは51ヶ国と自由貿易協定を締結しています。今後、2017年1月に合意されたアフリカ連合(AU)への復帰を契機に、欧州のみならずアフリカ諸国との経済的な結び付きが一層深まっていくことが期待されています。
日通、アフリカ2拠点目をモロッコに開設!
日本通運の現地法人”欧州日本通運”は、モロッコの経済都市であるカサブランカ市に日系フォワーダーとしては初となる支店を開設し、2017年12月1日から営業を開始しました。主に航空・海運輸出入フォワーディング業、通関業、倉庫業、国内輸送業などを行います。今後、欧州とアフリカ諸国のさらなる物流でのつながりを見据え、日通の欧州ネットワークをアフリカ域内まで拡大し、物流ビジネスの展開を図ります。
今回のモロッコ支店は、2017年8月のケニア支店に続き、アフリカで2カ所目の営業拠点となります。日通はモロッコ支店の開設により、今後ますますの成長が見込まれるモロッコおよび北アフリカ地域で、顧客のニーズに対応できる体制を整えるとともに、アフリカ市場へ積極的に進出し、グローバルロジスティクス事業の更なる拡大を目指します。
- 記事提供元:日通、12月1日からモロッコ王国で営業を開始|ニュースリリース
- 1st Image Photo (Casablanca Vue ponoramique) by Morton1905 on Visualhunt / CC BY-NC-ND
- 2nd Image Photo (Maersk Tangier) by Donald Lee Pardue on Visual Hunt / CC BY