夢に繋がる機会を提供したい!
そして、私にはちょっとした目標がありました。それはこのコンテストの機会を利用して中高生にも何か将来に繋がることをしてもらいたい、ということです。
そこで、少しだけ私と話をし、将来デザインを学びたいと言っていた男の子にコンテストのポスター制作を依頼しました。そして、コンテスト当日みんなで食べるケーキ作りを、ケーキ職人になりたいと言っていた女の子に頼むことにしました。
普段の私はプロジェクト先でなにかモノをあげること、お金を使うことは避けようと考えていました。なぜなら、施設にはたくさんの子どもがいるし、不足しているモノもあげればきりがないからです。
それでもポスターとケーキは彼らの夢の後押しができる点で将来に続いていく、だから応援したいと思い材料費分のお金を渡し、お仕事の依頼という形にしました。仕事を快く引き受けてくれたことに感謝しているし、女の子がケーキを依頼した時に言ってくれた「私にビジネスチャンスをくれてありがとう」という言葉を聞き、嬉しかったです。
コンテスト終了!嬉しさとこみ上げる反省点!
そしてコンテスト当日。実は、本音を言えば大成功だったとは言えません。雨が降っていて審査員を頼んでいた先生が来なかったり、来るといっていたお客さんが来なかったり、子どもたちがリハーサルの前に集中力を切らしてしまったり。。。
本番もなんとなく進んでしまって質の高いものではなかったなと思います。私の友人を誘っていましたが、彼女たちにももっと良い劇が見せられたら良かったなと思いました。ちゃんと練習して、上手に言えなかったし、来てくれたお客さんにきちんとした姿を見せてほしいと言うのもできず、あのときは本当にもどかしさを感じ、英語力のなさを感じました。
それでも劇が終わった後、施設内の高校生や子どもたち、スタッフさんに「企画ありがとう、みんなこういうイベント初めてで楽しかったよ」って言ってもらえて救われた気持ち半分と、まだまだできただろう、もっと私がテキパキ運営できたら、という悔しさが脳内でぐるぐるしました。
そして反省点として思うのは、私が自分の思い出を基準に「劇」のコンテストを企画したことです。現地で過ごしていてよくわかったのは、子どもたちは歌や踊りが大好きだということで、幼稚園の子どもでも歌うし踊ります。
それを考えたら歌や踊りのコンテストの方がもっとみんなが楽しめたのではないかと思ったのです。それでも本番前にみんなで一緒に練習したこと、練習、本番の時の写真を見返して笑顔のみんなを見るとやっぱり少し幸せな気持ちになるし、やって良かったんじゃないかと思えました。
劇のコンテストを企画してみて!
今回のイベントが当初考えていたような将来に繋がるようなものであったかどうかは正直なところ自信が持てません。それでも子どもたちの中で、少し退屈な夏休みが、少し楽しかった夏休みに変わっていたらそれ以上の喜びはありません。また、この企画の運営に協力してくれた中高生にとっても印象にの残る夏だったらいいなと思います。
一ヶ月という限られた時間の中で私が考えた持続性というのはこういう形だったけれど、これが3ヶ月でも半年でもきっと大変だっただろうなと思います。
何かしたいけどたいした技術がない。お金やものは絶対に必要だけれど、一度あげたらそれで終わってしまう。こんな自分に何ができるんだろうと一種の無力さを感じました。
ボランティアとして現地にただ行くことだけではきっと不十分で、そこで何がどう必要とされているかをかんがえなくてはいけないと痛感しました。でも今はきっとそうやって考える姿勢が本当に将来にもつながって行く国際協力の形を生むのではないか、と考えています。
さらにボランティアとして限られた期間でその国に行くからこそ出せるアイデアやできることもあるはずだと思うと無力さと反対に可能性を感じています。
前編はこちらから!
ウガンダ人はお節介!?ボランティア経験を通じて学んだ、アフリカの新たな見方!
はじめまして。上智大学総合グローバル学部一年の吉田有里と申します。私はこの夏一ヶ月間ウガンダに滞在し、現地のスラムに位置する孤児院でボランティア活動を行ってきました。 今回せっかくこのような機会をいただいたので、これから3回に渡って、ウガンダで得た経験をひとりでも多くの方にお伝えできればと思います!! …
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