知って欲しい、コンゴ民主の魅力!エネルギーが溢れるキンシャサの街からお届け!

首都キンシャサで暮らして感じること

一方、キンシャサ市民の生活も平穏なわけではありません。「最貧国」の一つと言われるこの国の首都に暮らす人々の日常にも、たくさんの問題が溢れています。

キンシャサには、「ヴィル」と「シテ」の二つの地域があります。官庁や企業、大使館、商業集積があり、外国人や富裕層が多く暮らすのが「ヴィル」。大多数のコンゴ人が暮らす庶民のまちが「シテ」です。

私の暮らすシテでは、断水と停電は毎日起きています。排水処理とゴミ処理は公的な施設もサービスも無く、路上はポイ捨てゴミだらけ。川や側溝にはペットボトルや廃プラスチックが大量に溜まって雨季には道路冠水の原因に。

道路は何十年も補修がされていないようでデコボコと亀裂だらけで、これまた雨が降ると池か川のような大きな水溜りになり交通渋滞に。そうでなくても交通量の多さと、信号機の無い交差点と、守られない交通ルールによって渋滞と接触事故は日常茶飯事。

ドル高がここ2年ほどで大幅に進み、食料品や日用品のほとんどを輸入に頼るこの国では物価上昇に直結し庶民の暮らしを圧迫。公務員、警察官の給料が安いことも原因して、賄賂や汚職は常態化。職の無い若者がまちに溢れ、中には犯罪集団となって町の治安を脅かす若者も。

こうした現状に対し変化を望む国民の意思が示されたのが昨年2018年末に実施された大統領選挙です。任期が切れた後2年も選挙を延期して居座り続けた前ジョセフ・カビラ大統領の与党後継候補は敗れ、野党のフェリックス・チセケディ氏が新大統領となりました。

この選挙自体は透明性や公正さに欠ける点が多々あり、また、投票日の翌日12月31日から選挙結果が確定した1月20日未明までインターネット接続が政府の指示で遮断されるという異常な事態が続きましたが、ともかく選挙によって政権移行が実現しました。

問題山積ではありますが、この国の人々の毎日は決して沈んだものではなく、多くの喜び、輝きが散りばめられています。

美味しい料理、お洒落なファッション、音楽とダンスなど魅力的な文化が、日々の生活に楽しい彩を与えてくれます。

また、コンゴの人達は血縁、地縁、教会など、コミュニティを大事にし、一度知り合いになると外国人のわたしにも「親戚」と呼びかけてくるほど人と繋がることを大切にします。

まさに「人類みな兄弟」。人と人との強い結びつきで生きることを支え合っているのです。

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そして、街中でも路地でも、いつでもどこでも溢れかえる人々の姿、とりわけ、若者と子ども達がどこに行ってもいる光景は、それだけで活気を生むのだと実感します。「少子化」、「労働力不足」が騒がれる日本から見ると、うらやましい限りの光景です。

私は今現在、ビジネスをやっているわけでも、援助活動に携わっているわけでもなく、家事を手伝いながら生活しているだけなのですが、そんな私でも「この人々のエネルギーをどうやったら生かせるのか」と思わずにいられなくなります。

私がコンゴ民主共和国を紹介することで、誰かがこの国を知り興味を持たれるきっかけになったり、これまでもこの国と関わってきた方々とその魅力をさらに掘り下げ広げるような繋がりが持てたりできないだろうか。それがこの国の人々のエネルギーの向かう先を創ることに何かつながっていければ・・・・そんな想いを抱いています。

そんなわけで、コンゴ民主共和国のキンシャサの庶民の日常を、日本の庶民目線で投稿させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。


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2 コメント

  1. こんにちは! EUアイルランド在住日本人です。 在アイルランド、コンゴ民の方とたまに会いますのでコンゴの実情を知りたいと思っていました、嬉しいですね!頻繁にお邪魔します!

  2. こんにちは。ネットで知り合ったゴマ在住の方から募金を頼まれ、DRCやアフリカの貧困の事を調べていました。元地方議員のかたとは驚きです!!

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