ヤマハ発動機とアフリカ最大の小売店プラットフォーム構築を目指すWASSHAは、タンザニア連合共和国における物流サービスに関する協業を開始しました。WASSHAが展開する電力事業の機材輸送や物流事業におけるラストワンマイル輸送に関し、ヤマハ発動機の高効率、耐久性の高い二輪車の活用について、その事業性を検証します。
アフリカ最大の小売店プラットフォーム構築へ!
WASSHAは、ビジネスを通じて社会課題を解決し人々をエンパワーする「Power to the people」をミッションに掲げ、2013年の創業以来、アフリカで事業を展開しています。
アフリカ市場では、急速な人口増加を背景に世界各国のスタートアップが多数参入し、最先端のテクノロジーの活用と革新的なビジネスにより、従来の先進国の発展プロセスを飛び越えたリープフロッグ型の発展が起きており、急速な成長を続けています。
この成長著しいアフリカ市場において、WASSHAは現地の購買行動の起点である小売店(キオスク)を活用したプラットフォーム事業に取り組んでおり、最初にローンチした未電化地域向けの電力サービス事業(Energy as a Service事業)では、東アフリカのタンザニアにて、約150名のスタッフ、約1,600店舗のキオスクを介し、自社開発した太陽光充電式のLEDランタンを、所得の安定しない一般消費者にレンタルしています。
また、直近では当社が契約をしているキオスクにおける商品の仕入れについて、アプリ経由の注文、モバイルマネーでの決済に応じ、当社のネットワークを通じて仕入れ、注文の翌日に配送を実施するという物流サービスについても実証を開始しています。
WASSHAが展開する低所得層向け電力サービス事業!
アフリカ地域では域内全人口の約半数、6億人が全く電力にアクセスできない生活を送っています。広い国土に人口が点在し人口密度が低いため、送配電線の延伸による通常の電化アプローチが機能せず、電化の進展よりも未電化地域での人口増加のペースが上回っており、アフリカ地域でだけ未電化人口が増え続けています。
多数の企業が未電化地域に住む中所得層をターゲットとしたSHS(Solar Home System)の販売事業を展開していますが、未電化地域の大多数を占める低所得層を対象としたサービスはこれまで存在しませんでした。
WASSHAは中国深圳のメーカーと連携して低コスト・高耐久・太陽光充電式のLEDランタンを開発し、現地で普及するモバイルマネー(携帯電話を介した送金システム)を活用して利用料金を事前に支払った場合にのみ1
日単位でランタンをレンタルできる管理ツール(Androidアプリケーションと、Webダッシュボード)を開発し、未電化地域の個人経営キオスクのオーナーと提携し、サービスを提供しています。
アフリカでの社会課題解決を目指すヤマハ発動機!
ヤマハ発動機は、これまでアフリカ市場の社会課題の解決を目的として、二輪車、漁船・船外機、ボート、発電機、小型浄水装置などの販売・サービス、技術指導などを重ねてきました。
近年は、ナイジェリアのオンデマンド・バイクタクシー会社「MAX」への出資やケニアのドローンサービス会社「Astral Aerial Solutions」との協業などを通じて、アフリカの社会課題の解決と持続可能な成長への貢献を両立できる事業の開発を進めています。
アフリカの物流システムの刷新を目指す!
WASSHAとヤマハ発動機はは、東アフリカに位置するタンザニアに物流サービスに関する協業を開始しました。タンザニアをはじめとするアフリカ各国では、物流領域に携わるプレイヤーの分散が原因で、高効率な物流システムが普及していない現状があります。
本協業では、WASSHAが展開する電力事業の機材輸送や物流事業におけるラストワンマイル輸送に関し、ヤマハ発動機の機動力のあるモビリティ、配送物のトラッキング、配送ルート最適化技術などを通じて物流を高効率化することで、この社会課題を解決と事業性を検証します。
WASSHAがキオスクなど各ステークホルダー間の物流を担い、物流機能を高度化、集約することにより、透明性が高く、安価で高効率な物流機能を提供します。2020年度中の実証の完了、および本格事業の開始を目指しています。
また、将来的には当プラットフォームをWASSHA以外の企業へオープン化することを目指しており、日本をはじめとするグローバルメーカーやEコマース企業のアフリカ進出を容易にし、アフリカの人々へこれまではアクセスすることができなかった商品へのアクセスを提供していきます。
- 記事提供元:タンザニアにおけるヤマハ発動機との物流領域における協業について(PR TIMES)/「WASSHA」との物流事業の実証実験開始について タンザニアにおけるスタートアップ企業の小売店網プラットフォームを活用(YAMAHA ニュースリリース)
該当なし:WASSHA