ルワンダの子ども達に未来を!高校生が挑む、「牛糞アート」を活用したソーシャルビジネス!

生活が苦しく、学校に行かずに仕事をしているルワンダの貧困層の子供達が自由に自分の未来を描けるようなシステムを作るための第一歩として、アフリカ・ルワンダの伝統工芸、イミゴンゴを活用したアクセサリー販売を行い、現地に雇用を作ることで貧困からの脱却を目指すプロジェクトが立ち上がりました。

発起人は沖縄に暮らす高校生の山田かりんさんと早稲田大学生の大下直樹さん。2人が挑む、ルワンダの「貧富の差」を解消を目指すプロジェクトをご紹介します。

ルワンダの発展で取り残される人々

アフリカ東部に位置するルワンダ共和国は1994年の100万人の大虐殺以後、急激な成長を成し遂げており、GDPは年平均7%上昇しています。

またルワンダのカガメ大統領は「ICT立国」を掲げ、今や「アフリカのシンガポール」や「アフリカの奇跡」としてビジネス界でも注目を集めています。

その一方で、1人当たりのGDPでは世界で21番目に貧しく、貧富の差が大きな問題になっています。

現地に米国発のドローンで最大80km先まで血液を運ぶZipline社などのユニコーン企業(評価額10億ドル以上の非上場、設立10年以内のICTスタートアップ)などはありますが、その恩恵を受けられるのはごく僅かな人たちに限られています。

また、公用語は10年前にフランス語から英語に変わったことで、学校についていけない子供も多くなっています。

IT化すればするほどに、乗り遅れてしまっている人たちが追いつくのは難しくなっているのが現状なのです。(参考:外務省)

伝統アート「イミゴンゴ」を活用!

沖縄の高校に通う山田果凛さんは、神戸市主催の起業体験プログラムを通してルワンダに渡航した際、貧困層と富裕層の大きな格差を目の当たりにしました。

以前から「社会の格差をなくし、一人でも多くの子供の未来を守りたい」、同時に「継続的、効果的、そして実用的に着目してシステムを生み出さないといけない」と考えていた山田さんは、ルワンダで製作される伝統アート「イミゴンゴ」を利用したアクセサリーの製作・販売するプロジェクトを立ち上げました。

山田さんは、アクセサリーを現地のシングルマザーに生産してもらう体制を整えることで、現地の雇用活性に繋げ、多くの子供の貧困状態からの脱出を実現し、子供達が自ら将来を切り開ける体制を作りたいと考えています。

イミゴンゴとは、18世紀にルワンダの王室の飾りとして用いられていた子牛の糞を利用したルワンダアートです。

木の板をベースに、その上に子牛の糞と灰を混ぜて作られた粘土で幾何学模様が描かれています。

そのインパクトある壁飾りはフランスのパリに展示されていたり、ニューヨークでの展覧会も予定されていたり、国際的な人気があります。

イミゴンゴの伝統的な幾何学模様にはそれぞれ言い伝え的に名前と意味があり、その歴史には「国境を越え繋ぐ価値観」があります。

様々な色を多用した具象的なデザインだったり、ストーリー性ある図像を取り入れたりと、「アートとしての発展性」があるので、シングルマザーでも努力すればいい作品を作れ、稼ぎにすることができるポテンシャルがあるという点もイミゴンゴを選んだ1つだそうです。

子ども達が自由に未来を描けるように!

現在、『高校生がアフリカ貧困層の子供を救う!伝統工芸をRe:Designして新たな価値へ』と題してクラウドファンディングを実施しています。

プロジェクトの発起人である山田さんは、14歳のときに父親に連れられてインドへ行き、そこで幼くしてストリートチルドレンになった子どもたちと触れ合ったことがきっかけで、「子どもの未来を潰す社会をなくしたい」と決意し、インドやタイ、沖縄などで合計2年間以上、ボランティア活動をしてきました。

そんな時に、神戸市が主催したアフリカのルワンダを舞台に日本の若者に起業体験してもらうプログラム「KOBE STARTUP AFRICA in Rwanda」に参加し、ルワンダの貧富の差を実際に目にしたことで、ルワンダの貧しい子どもたちを救いたいと奮い立ちました。

ルワンダには1人で子供の面倒を見ているシングルマザーが多くいます。彼女たちは教育を受けていないことで仕事を見つけることができないことから、貧困層に属しており、子供にも水汲みなどの仕事の手伝いをさせているのが現状です。

この現状を学んだことで、山田さんは親が安定した仕事を持つことで、貧困からの脱出を図り、その子供達が自由に未来を描けるような教育を受けられるようにすべきだと考えました。

そんな山田さんの熱い魅せられた早稲田大学生の大下さんとチームを組み、プロジェクトが動き出しました。

今回のクラウドファンディングで集めた資金で、ルワンダの伝統の壁掛けアート「イミゴンゴ」を利用したオシャレなアクセサリーを作って日本で販売します。

8月には再びルワンダに渡航し、現地製作チーム・工房を立ち上げ、現地の人が自分たちで子ども達を養うことができる、地元に寄り添ったシステムを回すことに挑戦します。

なお新型コロナウイルスで各国の入出国が制限されているため、8月の渡航が難しいと判断した場合は、時期を2021年2月以降に変更する予定です。

「クラウドファンディングはゴールではなくスタートです!」と山田さんは言います。

子供たちが自由に自分の未来を描けるように格差をなくすために、ルワンダの子供たちが自由に未来を切り開くけるようになるために、そんな仕組み作りを目指す高校生の熱い取り組み、一緒に応援しませんか?

プロジェクト詳細!

  • タイトル:高校生がアフリカ貧困層の子供を救う!伝統工芸をRe:Designして新たな価値へ時
  • 時期:2020年05月15日 23:59:59まで
  • 目標金額: 100万円
  • リターン: 2,000円からイミゴンゴアクセサリーをプレゼント。そのほか、デザインを選べるイミゴンゴ(S:5,000円、L:1万円)や、購入者向けオリジナルデザインのイミゴンゴ(5万円)など、様々な支援プランを用意しています。

クラウドファンディングページはこちら!

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