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ケニアでマイクロファイナンス事業に取り組む日系スタートアップである”HAKKI AFRICA Inc.”のファウンダーの小林嶺司さん(CEO)と時田浩司さん(COO)のお二人にインタビューを実施しました。
HAKKI AFRICAが目指す、アフリカにおける新たなマイクロファイナンスの仕組みについて4回に渡ってじっくりと伺っていきます。
Vol.1では、お二人のプロフィールや新規事業のきっかけ、実際に2人で事業を立ち上げみてどうだったかについてお聞きしました。
共同創業の経緯と想いに迫る!
アフリカクエストで理事を務めている原です。
本日はHAKKI AFRICA Inc.のCEO小林さんとCOO時田さんに、2人が新たに始められたマイクロファイナンス事業についてお伺いさせていただきますので、よろしくお願いします。
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ケニアとの出逢い!
まず、お二人のご経歴を教えていただけますか?
平成元年、神奈川県茅ヶ崎生まれ、平成のトップをひた走っています!
湘南で2012年よりシェアハウスの運営をしていました。震災時には、世界一周の旅に出ており、帰国後、大学を中退し、起業したという形です。
5年間程、シェアハウス事業をしていました。シェアハウス事業をしている中でも、アフリカへ戻ってきたいという想いを強くしていたんですけど、事業を拡大中というころもあり中々、踏み切ることができませんでした。
しかし、売却できるタイミングや事業の伸びの限界を感じ、売却のタイミングでアフリカに来ました。
シェアハウス事業で関わった150人の名前と顔を全部、覚えているほどシェアハウス事業の思いは濃かったし、売上も1億を出したんですが、これだけ頑張っても150人にしか幸せを届けられないのかと限界を感じました。
もっとチャレンジングに、1万人、100万人くらいの規模の人たちと関われる仕事がしてみたいと思い、アフリカに目を付けて、事業売却後にアフリカに渡航しました。
その後、1年半ほどいろいろな事業を試しながら、ケニアで生活をしています。
1991年、ナイロビ生まれ。ケニアで生まれてケニアに戻ってきたという感じです。
Webエンジニアが主な仕事で、ハッキアフリカでも、システム開発・データ分析を主に行っています。
事業を通して可能性を増やす人を増やしたい!
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なぜ、そもそもフィンテック、マイクロファイナンスの事業をやろうと思ったんですか?
2人ともベースとして、金融業界の出身ではないんですよ。
マイクロファイナンスの存在は知っていましたが、まったくの未経験でした。
実は、金融にこだわりがある訳ではないんですよね。
半年ほどで、自己資金を投資して6~10個ほどの事業を試しました。そして、金融が自分たちの理念のソリューションとして一番合っていたと考えたんです。
その僕たちの理念っていうのは、「可能性を増やす人を増やす」ってことです。
シェアハウス事業のときは、「可能性を作る」ことを理念にやっていたんですけど、やはり、自分の目の届く範囲は限られていて、自分の目が届かないところでは、この理念が薄まってしまっていたんです。
そのことがあまり許せなくて、その理念が弱いと感じました。
そこで、今回は、その理念をアップデートして、「可能性を増やす人を増やす」にしました。
レイヤーを1つ下げたんだね!
はい。これの何が良いかっていうと、どんどんアメーバ式に広がっていくんですよ!
この理念のもとに、物流サービスや自動販売機のサービス、メルカリみたいなサービスなどなどをたくさん試しました。
そして、2個くらいのサービスは上手くいきそうな感じがしてたんですよね。
その時から、時田さんとはコミュニケーションを取っていました。
最初、2017年の冬、市場調査でアフリカに一週間ほどアフリカに来たときに、ちょうど、時田さんもケニアに来ていたんです。
その時、僕もキャスタリアで実施していたJICAの中小企業案件の仕事で、ケニアに1週間ほど出張していました。
その当時から、いつかケニアで起業しようと考えていたので、良いビジネスアイデアを探していました。
そしたら、たまたま2人がケニアに来ているタイミングで、日本人の飲み会で出会ったんです。
年も近かったり、起業しようとしていたりと共通点が多くて、話が合いましたね。
その時が、きっかけでしたね。
その時に思ったのが、アフリカってIT人材が少ないなってことです。
僕らって、僕がフロントエンドで時田さんがバックエンドで、どちらもITでやってるんですよ。
シンプルに話が合ったんですよね。
起業に対しても、何か具体的なアイデアが合うわけでなく、とりあえず、こっち来てから探すというスタンスも同じでした。
どうせなら一緒にやった方がよいとお互いがなって、一緒にやることになりました。
共同経営ならプレッシャーを掛け合える!
これまでお二人のことを見ていて、時田さんがジョインしたことで、小林さんが今まで試していたフェーズから、一気に事業が進んだイメージがあった。それは何があったの?
うーん。自分の中で、ソフトバンクの孫さんや楽天の三木谷さんのように、何十個もアイデアを試すことは決まっていたんですが、どちらにせよ何かに決めないといけないとは思っていました。
で、最終的に理念に近いのは、マイクロファイナンスがベストかなと感じました。
けど、自分の中で迷いもありました。ケニアでの金利は、日本では闇金レベル。社会貢献となるような事業にしたいとの想いがあったので、そのバランスを大事にしないといけないと考えていました。
悩んでいた時に、Skypeで時田さんと話をしていて、「とりあえず事業が伸びるようであるならやってみて、そのあとから社会貢献となるような人のためになるようにしていけば良いんじゃないか」と言われ、自分の中での悩みがすっきりした。
やっぱり、2人でやった方が早い。独りだと、忙殺されてしまって、先々のことが考えられないんですよ。
だから、同じレベルの経営者が傍にいてくれることで、プレッシャーを掛け合える関係にある。
インタビュー動画はこちら!
次回Vol.2ではHAKKI AFRICAの事業内容をじっくり聞いています。5月12日(火)公開予定です。お楽しみに!