新型コロナから守る!南スーダンで拘留されていた子ども85人が解放!

新型コロナウイルス(COVID-19)への感染防止策の一環として、刑務所における密集状態を緩和するため、南スーダンで拘留されている子ども85人が2020年5月8日に解放されたとユニセフが発表しました。子どもたちは両親もしくは法的保護者と再会を果たしています。

拘留される子どもが解放へ!


写真:軽犯罪で捕まり、アウェルの収容所で裁判を待つ13歳のマーティンくん(仮名)。(2020年4月1日撮影) © UNICEF_UNI318246_Ryeng

南スーダンの刑務所は、多人数の密集を余儀なくされ、公衆衛生サービス、栄養や保健ケアへのアクセスが不十分であり、新型コロナのような感染症が広がる危険性が非常に高くなっています。

ユニセフ(国連児童基金)は国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)、南スーダンの司法省、ジェンダー・児童・社会福祉省の協力により、新型コロナへの感染防止策の一環として、刑務所における密集状態を緩和するため、南スーダンで拘留されている子ども85人が解放されました。

一方で、11人の子どもたちはその問われた罪の重大性により、今も刑務所に残っています。

子どもの拘留の新たな事例が報告されているため、ユニセフは国連南スーダン共和国ミッションとともに、子どもを即時に解放することを引き続き呼びかけています。

これは、ユニセフが人道行動における子どもの保護のためのアライアンスとともに先日発表した、「自由を奪われた子どもを新型コロナウイルスから守るための指針」に沿ったものです。

子どもにやさしいシステム作りを!


写真:マーティンくん(仮名)が投獄されている収容所。(2020年4月1日撮影) © UNICEF_UNI318243_Ryeng

ユニセフは、南スーダンの少年司法制度には、有罪か否かにかかわらず、法律に関わる子どもたちの特別なニーズへの配慮が欠けてると指摘します。

あまりにも多くの子どもたちが軽犯罪のために投獄され、多くの子どもがおとなと一緒に刑に服しており、これは子どもの権利を明らかに侵害しています。

ユニセフ・南スーダン事務所は、子どもの投獄を最後の手段とすることを目的としたパイロットプロジェクトに取り組んでおり、実刑判決の代替案も検討されています。

子どもの権利、南スーダンの児童法や子どもにやさしい取り組みに関して法執行機関に研修機会を提供することによって、拘留される子どもの数を減らし、法律に抵触する子どもにより良いサポートが行えるよう取り組んでいます。

拘留された子どもはまた、パンデミック或いはその封じ込め対策によって、施設職員の人数やケアの質に影響が及んでいる場合、ネグレクトや虐待、ジェンダーに基づく暴力に対してより弱い立場に置かれます。


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