「スポーツの力」で誰一人取り残さない!地域スポーツクラブをハブにした緊急支援がケニアでスタート!(支援金受入開始)

新型コロナウイルスの影響で仕事を失い、貧困にあえぐ人たちを救おうと、「ローカルスポーツハブ支援プロジェクト」が始まりました。

アフリカ現地の地域サッカークラブと手を組み、明日食べるものもないというような貧困層にアクセス。

食糧支援や感染予防支援を行います。

地域サッカークラブのネットワークを生かす

これは、元々ケニアで青年海外協力隊員としてスポーツを通した国際協力を行っていた岸卓巨(たくみ)さんが、スポーツやアフリカに関係のある人たちに声をかけて始まったプロジェクトです(現在のメンバーは下記参照)。

日本国内で寄付を募り、それを現地に送金。現地ではプロジェクトパートナーである地域サッカークラブが生活に必要な食料や石けんなどを購入し、貧困層に配布します。

プロジェクトの特徴は、サッカークラブなどの地域スポーツクラブをハブとして、地域の貧しい層にアスセスするところ。

地域住民自らが運営し、これまでもスポーツ指導以外に地域の課題を解決するための活動を行っていたスポーツクラブは、選手やその家庭、学校、地域のNGOなど幅広いネットワークを持っています。

また地域の状況も詳しく知っています。地域スポーツクラブと協力することにより、より貧しい人に本当に必要なものを届けることができます。

プロジェクトは5月25日に募金を開始。

最初の支援先は、ケニアの首都、ナイロビにあるカワングワレスラムです。

見捨てられたカワングワレスラムの住民

カワングワレはナイロビの西部に位置する低所得者層が多く住む地域です。3平方kmの中に30万人以上が住むといわれ、多くの住民が1日1ドル以下の暮らしをしています。

カワングワレスラムの住民の半分以上は、近隣のラビントン地区やカレン地区といった高級住宅地域で働いていました。

職は家政婦や警備員、クリーニングといった高所得者層を支える仕事。平均月収は5000〜1万ケニアシリング(約5000〜1万円)と少なかったですが、なんとか家族を食べさることができていました。

そんな中、世界的コロナ危機が発生。

ケニアでは3月、自粛要請が発表され、4月上旬にはナイロビ首都圏全体で都市封鎖(ロックダウン)が実施されました。これにより高所得者層は家に閉じこもると同時に、家や地域への人の出入りを制限するため雇っていた人たちを解雇。

70%以上のカワングワレ住民が仕事を失ったといわれています。

失業することは、ダイレクトに食べ物がなくなることを意味します。

ロックダウン後は、1日1食しかとれなくなったという家庭も増えました。

飢えで苦しむ人たちはなんとかお金を作り出そうと、ありとあらゆるものを売りに出しています。

携帯電話もそのひとつ。ケニアはモバイル送金が発達した国であり、携帯電話はお金を受け取る大切な道具です。

しかし、明日食べるものもない家庭にとって、今は携帯電話よりも現金が必要という切迫した状況です。

ある家庭では住んでいるバラックのブリキの壁をはがし、それを売って食いつないでいるといいます。

コロナの影響で仕事を失い、安心して眠る住まいもなく、明日の食事を心配する毎日。カワングワレの住民は今、人として保証されるべき最低限の生活もままなりません。

政府からの支援も本当に苦しむ人のところに届いていません。

ケニアのスラムでは、行政から支給される金銭や食料を地域コミュニティーに届けるエリアリーダーと呼ばれる代表者がいます。

しかし、行政からの支援は十分ではなく、エリアリーダーも家族や友人といった自分の近くの人しか救いません。

結果、末端で貧困にあえいでいる人にまで支援が届いていない現状です。

スポーツクラブの信頼とネットワークを支援につなげる

本プロジェクトでは、本当に支援が必要なところにリーチするため、現地のスポーツクラブと協力します。

最初のプロジェクトパートナーはカワングワレ地区で活動するメインストリーム・スポーツ・アカデミー(MSA)です。

MSAは約150人の子どもたちにサッカーを指導するサッカークラブで、ケニアの最高峰サッカーリーグ、ケニア・プレミア・リーグの元選手、カディリ・カルガロさんがコーチ兼代表を務めています。

MSAの強みは、長年築き上げてきたコミュニティーとの信頼関係です。

MSAは2009年の設立当初より、子どもたちへのサッカー指導だけでなく、地域の清掃活動や、子どもたちの就学支援、サッカー大会の開催など、コミュニティー活動に力を入れてきました。

これにより、カワングワレスラムの治安は改善し、多くの子どもたちが教育を受ける機会を得ました。

そんなMSAに対して住民、学校、その他NGO、地方行政機関からの信頼はとても厚いものとなっています。

ネットワークの広さも強みのひとつです。

長年のコミュニティー活動により、MSAは子どもたちやその家族、学校など多くのステークホルダーとのつながりを持っています。

地方行政はMSAのネットワークを使って10代の若者を集め、ドラッグや犯罪を防止する啓蒙イベントを開催するほどです。

プロジェクト概要

第1弾の支援では、このMSAのネットワークを使って食糧支援と感染予防支援を行います。

MSAは日頃から指導している子どもだけでなく、その親からも仕事の有無や生活環境など詳しく聞き取りをしています。

MSAは切迫した家庭順にリストを作っており、それに従って配給を行います。また、ケニア現地在住の日本人も側面からサポートします。

目安とする支援額は1世帯あたり1〜2週間分の食料となる1000ケニアシリング(約1000円)。寄付の集まりに合わせて支援世帯を増やしていく予定です。

配給するものは、コメやトウモロコシの粉、小麦粉など主食となる食材に加えて、手洗い用の石けんなどです。

また、上記のような切迫した状況はカワングワレ地域以外でも見られます。

今後、プロジェクトの実施地域・国を拡大し、それぞれの地域で活動する地域スポーツクラブと連携して地域住民の支援を行っていきたいと考えております。

プロジェクトへの支援方法は二つあります。

支援金の寄付

上記を配給する上で支援金が必要です。明日食べるものがない低所得者層の住民を救うために、支援金のサポートをお願いします。

一口1,000円(1家族が1~2週間食べていくための食糧と感染予防のための石鹸など購入費用にあたる)/何口でも

【振込先口座】

  • ゆうちょ銀行 店番:138  店名:一三八店
  • 普通預金 口座番号:1274051
  • 口座名義:オフィスキシ
  • (記号:11310、口座番号:12740511)

【クレジットカード決済】

寄付していただいた方で、今後プロジェクトに関する情報の配信を希望される方は、お名前(匿名可)・メールアドレスなどを下記フォームよりご記入ください。

https://forms.gle/4ArwNZQQruz7qn1V8

※支援金の10%をプロジェクトの運営経費(送金手数料・サイト登録費など)に充てさせていただきます。

プロジェクトメンバー(ボランティア)として参加

本プロジェクトを共に運営していただけるメンバー(ボランティア)を募集しています。下記フォームよりご記入ください。

https://forms.gle/E2cBtMn16S6XQUDWA

プロジェクトに興味がある方、アフリカに興味がある方、スポーツを通した国際協力に興味がある方、ぜひ私たちと一緒にこのプロジェクトを進めていきましょう。

プロジェクトメンバー(新規メンバー募集中!)

岸卓巨((一社)アフリカクエスト理事、NPO法人サロン2002事務局長)/小林勉(中央大学総合政策学部教授)/林恒宏(大正大学地域創生学部地域創生学科准教授、(一社)ピースボールアクション代表理事)/福居恭平(KAI GLOBAL LTD、ケニア在住)/森下仁道(元ザンビアプロサッカー選手、筑波大学、第5回トビタテ留学JAPAN最優秀賞受賞)/青柳直希(JICAマラウイ事務所、Ai-Hub、世界に飛び出す日本人)/土屋雅人(SOLTILO株式会社 AFRICA DREAM SOCCER TOUR コーチ)/久世将寛/山口恵里佳/杉山弘樹/笹田健史(龍谷大学 Strength & Conditioning Coach, NPOメディア ganas 記者)/山口紗都美(青年海外協力隊2019-03次隊ジンバブエ・サッカー隊員(派遣前待機中)、Little Bridge Japanインターン、actcoin運営メンバー)/長塚灯(大正大学 地域創生学科3年 (林ゼミ所属))/辻英剛(Numba Solutions(個人事業・ザンビア))/佐藤陽俊(株式会社スクールウィズ)/赤尾邦和(国際移住機関(IOM)シエラレオネ事務所)/樽井翔大/鈴木由里花(中央大学 総合政策学部3年)/蕪山乃菜(中央大学 総合政策学部3年 (小林ゼミ所属))/遠藤暁(青年海外協力隊(任期は2018年6月〜2020年6月まで)/沖田咲(元カンボジア水泳連盟)/杉山麻依子/二村元基(SOLTILO株式会社)/増澤尚享(JICA海外協力隊 2021年度カンボジア派遣 サッカー隊員(現在待機中))/野口亜弥(S.C.P. Japan・共同代表 順天堂大学スポーツ健康科学部・助教)/青山啓二(クラーク記念国際高等学校横浜キャンパスグローバルスポーツ専攻長)/石丸泰大(東京大学文科三類1年 体育会サッカー部)/中塚義実((筑波大学附属高等学校保健体育科教諭・蹴球部顧問、NPO法人サロン2002 理事長)/宮嶋泰子(スポーツ文化ジャーナリスト)/糸数温子(一般社団法人daimon)/山本歩(Kenya Fruits Solutions・Love & Meals ltd.)/松本義和(MAXY LTD)ほか

合計40名(2020年5月23日現在)(順不同)

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください