ユニセフとエアテル・アフリカ、遠隔学習とモバイル送金を通じた現金給付を支援へ!

ユニセフ(国連児童基金)は2020年5月22日、インドの通信会社バルティ・エアテルのアフリカ事業子会社であるエアテル・アフリカとの新たなパートナーシップを発表しました。

子どもたちに遠隔学習へのアクセスを提供すると共に、モバイル送金を通じて家族に現金を給付する支援を実施します。

新型コロナで広がる子どもたちへの影響!

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック下で多くのアフリカ諸国で学校が休校となっています。

教育専門家は、学習へのアクセスを増やすことで得られた過去10年間の成果が失われる、或いは完全に覆されるリスクさえあると警鐘を鳴らしています。

そして、世界の貧困世帯にとってパンデミックは、移動制限により収入が減少する或いは完全に失うことを意味します。

子どもたちに遠隔学習へのアクセスを提供!


写真:キベラの自宅で勉強するシェイラさん。週に一度、先生から両親の携帯電話に課題が届き、印刷して取り組んだ後、学校に送って先生に添削してもらう。(ケニア、2020年4月7日撮影) © UNICEF_UNI326279_Otieno

遠隔学習は、家庭でデジタルツールを利用できる子どもたちが学習を継続できるようにするためのユニセフの中心的な取り組みの一つです。

ユニセフとエアテル・アフリカは、モバイルテクノロジーを通じて、新型コロナのパンデミック下で学校が休校になっている、サハラ以南アフリカ13カ国(チャド、コンゴ、コンゴ民主共和国、ガボン、ケニア、マダガスカル、マラウイ、ニジェール、ナイジェリア、ルワンダ、タンザニア、ウガンダ、ザンビア)の学齢期の子ども推定1億3,300万人にサービスを提供します。

エアテル・アフリカは、教育コンテンツを扱うウェブサイトをゼロレーティング(通信料金の無料化)し、デジタルコンテンツへのリモートアクセスを子どもたちに無料で提供します。

モバイル送金で現金を給付する取り組みも!


写真:小学校が休校になり、毎日ラジオを通じて6年生の授業に取り組む11歳の女の子。(ルワンダ、2020年4月9日撮影) © UNICEF_UNI319832_Kanobana

また本パートナーシップは、収入がなくなったことで社会・経済的困難が増している家庭を含む、地域全体で最も弱い立場に置かれた世帯に対し、その経済的障壁を緩和するために不可欠な現金給付支援を促進する手段をユニセフに提供します。

これにより、パンデミックによる健康と経済危機に対処するための資金を各世帯が確保できるようになります。

ユニセフ事務次長のファヤズ・キング氏は、「COVID-19は、前例のない規模で情報と教育へのアクセスに影響を及ぼしています。

世界の大部分の子どもが学校に通っていないことが、さらなる脆弱化を招き進歩を妨げるおそれがあります。

ユニセフはエアテル・アフリカと連携し、広範囲にわたる休校の影響を受けた子どもや家族を支援します」とコメントを発表しています。


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