ケップルアフリカ、食品廃棄物から昆虫を育て、魚のエサを生産するチュニジアのスタートアップに出資へ!

ケップルアフリカベンチャーズは、食品廃棄物から昆虫を育て、魚のえさを生産するチュニジアのスタートアップ、nextProteinへ出資したと発表しました。

nextProteinは今回の資金調達によって、生産体制を拡大させ、2025年までに世界の昆虫タンパク質市場全体のおよそ10%のシェアにあたる、年間100,000トンの生産を目指します。

アフリカに新たな産業を!

2018年10月設立に設立された株式会社ケップルのグループ会社である株式会社ケップルアフリカベンチャーズは、ケニアとナイジェリアに根を張り、「アフリカに新しい産業を創る」ことをミッションに、スタートアップ投資をするベンチャーキャピタルです。

イノベーションによって新しい産業が続々と生まれているアフリカにおいて、現地スタートアップの成長をサポートし、日本企業と協業する仕組みを作り出しています。

それらの活動を通じて、新しい産業を創るためのプラットフォームの機能を拡大し、グローバルに展開していくことを目指します。

アメリカミズアブで魚のエサを作る!

チュニジアのスタートアップである”nextProtein”は、食品廃棄物からアメリカミズアブの幼虫を育て、動物飼料(主に魚の餌)及び肥料を生産しています。

現在、養殖事業においては、魚の餌として主に魚肉が使用されており、海洋資源の持続可能性の観点から大きな問題となっております。

そこで、食品廃棄物で育てた昆虫を用いて作られるnextProteinの製品を使うことで、1kg分の昆虫タンパク質が、3kg分の魚に含まれるタンパク質を代替でき、魚の捕獲量減少に繋がります。

このように、nextProteinは食品廃棄物の有効活用、海洋保護、ひいては循環型経済に貢献します。

nextProteinの特筆すべき点として、昆虫タンパク質の生産技術に加えて、価格競争力、スケーラビリティ、安全性を兼ね備えている事が挙げられます。

チュニジアという立地を活かして原料コストと生産コストを低く抑える一方、モジュール化によるスケーラビリティを実現し、さらには、EU域外企業として初めて、TRACES(欧州域内畜産貿易管理情報システム)の基準を満たし、EUへの輸出許可を取得しております。

ケップルアフリカ、nextProteinに出資へ

ケップルアフリカベンチャーズは、nextProteinが実施した総額1,020万ユーロのシリーズAラウンドに出資しました。

他にも欧州を代表するインパクト投資家であるNatixisグループ傘下のAlthelia Mirova、Raise Impact、Telos Impact、Blue Ocean Partners、日本のオークファンインキュベートが出資参画しています・

nextProteinは今回の資金調達によって、生産体制を拡大させ、2025年までに世界の昆虫タンパク質市場全体のおよそ10%のシェアにあたる、年間100,000トンの生産を目指します。


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