■国民皆保険が脆弱って言われるケニアで誰をターゲットにどんなビジネスモデルをされているのでしょうか?
まず、ターゲットとしては、所得の上位20%くらいの人をターゲットにしています。
ゆくゆくは、ビジネスとして低所得者層にも拡げていきたいとは思っていますが、まずは支払い能力のある人達に対してちゃんとしたサービスを届けていく事が重要だと思っています。
ビジネスモデルとしては、B2Bモデルを取っていて、病院やクリニックで検査の依頼があった時に、そちらの検査依頼を我々が受け取っていて、検査を行い検査結果を返すという形になっています。
■病院の受け入れ体制や低所得者層に対するサポートはどうなっているのでしょうか?
RRTは、基本的に無料です。また、隔離施設に直接行って検査をするケースもありますが、その場合も無料だと言われています。
しかし、そこに行くことで、突然、隔離されてしまうこともあり、それを恐れている人たちも一定数以上います。
そこで、私立病院でも有料で、コロナ検査を行う病院が出てきました。
しかし、その価格は非常に高く1万円以上します。平均所得が低いケニアに大きな負担に成るので、アクセスが限定でされてしまっています。
■医療知識が低い人たちだと風邪かコロナなのか分からなくて、RRTに助ける求めてしまい、パンクになると思うのですが、その現状はどうですか?
初期は、パンクしていたという話は聞きますね。
最近になって、施設のキャパシティが増えてきつつあるので、そこがどうなっているのかは分からないです。
感染者数はどんどん増えて来ているので、今後、受け入れ体制がどうなるのかなと思っています。
ただ、検査自体のキャパシティはあまり変化していないんです。
今、一日で800件から1000件の検査が行われていると言われています。
実は、この件数は1か月前から変化していないです。
この少ない検査数がボトルネックになっていて、発見できる患者の数が限られ、潜在的にはたくさんいる陽性患者を発見できなくなるのではないかと思っています。
やはり、政府の検査キャパシティが中々増加しない中で、民間の検査が増えていく必要があると思います。
また、在宅で検査できることによって、移動途中の感染拡大を防ぐことがきます。そのために、我々のサービスが重要になっていくと思っています。
■ 現在、嶋田さんはこのプロジェクトをクラウドファンディングで資金を募られています。
是非、ケニアにおけるコロナ感染拡大の一助になりたい。ちょっとでも助けになりたいと思った方は、覗いてみてください!
プロジェクト概要
- タイトル:感染拡大のケニアで医療崩壊を防ぎたい: COVID-19検査体制拡充へ
- ページURL: https://readyfor.jp/projects/SaveKenya
- 目標金額:900万円(第2目標)
- 募集期間:6月30日(火)午後11:00まで
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- Connect Afya ホームページ
- Globe+.(2020.4.14)「新型コロナウイルスで危機感強めるアフリカ各国 商機求める若者も」
- Forbes (2019.10.28)「アフリカに人生を賭ける。日の丸スタートアップ最前線」P.3
参考文献
- Africa Centres for Disease Control and Prevention. (June 15, 2020). Latest updates on the COVID-19 crisis from Africa CDC. Retrieved from
- WHO. (May 19, 2020). COVID-19 situation update for the WHO Africa region.
- Kenyan Ministry of Health. (March 13, 2020). FIRST CASE OF CORONAVIRUS DISEASE CONFIRMED IN KENYA.
- 在ケニア日本大使館. (2020年4月6日). ケニアにおける新型コロナウイルスの現状及び見通し~堀江良一大使から在留邦人の皆様へのお願い~
- 在ケニア日本大使館. (2020年6月6日). 新型コロナウイルス(移動制限措置の延長等)
- UNECA. (2020 April). COVID-19 in Africa: Protecting Lives and Economies.