西アフリカのシエラレオネに布マスクを!NPO法人アラジ、貧困層約2万人に配布へ!

新型コロナウイルスの脅威は医療体制が脆弱なアフリカ大陸にも上陸し、猛威を振るっています。

NPO法人アラジでは、世界最貧国シエラレオネ共和国において、1万人への布マスクの配布を実施しました。

さらに1万人に布マスクを届けるべくクラウドファンディング『最貧国シエラレオネ、あと1万人に布マスクを届けたい!』を実施し、支援を呼び掛けています。

シエラレオネでも新型コロナの影響が!?

西アフリカに位置するシエラレオネ共和国では、1991年まで政府と反政府軍(革命統一戦線RUF)との間でダイヤモンド資源を巡る複雑な内戦が勃発、2002年に終結しました。

その後、2016年には、リベリア・ギニア・シエラレオネの3か国で発生したエボラ出血熱の影響で、最も多い約4,000名の死者を出したばかりで、現在も厳しい経済状況が続いています。

新型コロナウイルスの脅威は医療体制が脆弱なアフリカ大陸にも上陸し、猛威を振るっており、シエラレオネにおける現在の新型コロナウイルス感染者は1,572名、死者数は63名(2020年7月8日時点)となっています。

感染者の6割は首都フリータウンなどの都市部でみられますが、東部州の州都でシエラレオネ第3の都市であるケネマ県では都市部の次に感染者数が多いと発表されています。

上下水道のない農村部では、人々が日常的に手を洗い感染に備えることが困難であり、また、道路の未整備やインターネット通信へアクセスすることが困難なことから、感染症に対する正しい予防策などの情報伝達も不足しているのが現状です。

NPO法人アラジが、貧困層約2万人に配布へ!

2014年からシエラレオネの人々に教育や雇用支援を行ってきたNPO法人アラジは、新型コロナ感染予防のため、ケネマ県において、簡易手洗い場の設置や布マスクの配布支援などを実施してきました。

また正しい感染症予防やソーシャルディスタンスについても啓発活動を行っています。

NPO法人アラジは、2020年7月末までに、ケネマ県の5つの地区の対象地域10万人に対して、簡易手洗い場320個、固形石鹸6,000個、布マスク2万枚の配布完了を目指し、日本で資金を集めています。

繰り返し洗って使用できる布マスクは、現地で手に入る伝統的なアフリカ布を使って制作しています。

配布の際には、正しい着用方法、正しい手洗いの仕方についても徹底的に啓発活動を行っています。

NPO法人アラジ代表理事の下里夢美さんは、「ケネマ県の人口は60万人ですが、隔離病棟は50床しかなく、人口呼吸器は一つもありません。感染爆発が起こる前に、なんとか十分な予防物資支援を行い、感染を食い止めたい」と緊急支援の必要性を発信しています。

あと1万人に布マスクを届けたい!

現在、NPO法人アラジは『最貧国シエラレオネ、あと1万人に布マスクを届けたい!』とREADY FORにクラウドファンディングを実施しています。

アラジでは、ケネマ県16地区のうち現地パートナー団体が支援を届けることのできる7~11地区の5地区(人口約10万人)のうち、最貧困層7割の4歳以上の約4.2万人に、最終的には布マスクを配布するべく調整しています。

すでに、1万枚の布マスクの配布は進んでいるため、今回のクラウドファンディングでの目標金額達成で追加1万人に配布すると、支援対象者の47%まで布マスクを届けられることになります。

ぜひ応援・ご支援をお願いいたします!

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