江崎グリコ、新型コロナで困窮するガーナで「雇用支援」と「衛生改善支援」を実施!

江崎グリコは、チョコレート製品の主原料・カカオ豆の主要調達先である西アフリカのガーナ共和国において、新型コロナウイルス感染症に関連する支援取り組みを実施しました。

本取り組みは、ガーナの都市部と地方部で実施し、都市部では日本向けマスクの製造を現地に委託することで雇用支援を行いました。

また、地方部ではカカオ豆の生産地域に対し、衛生用品の物資提供とあわせ、井戸造成の支援も実施することで衛生状態の改善に向けた取り組みを行っています。

ガーナにおける新型コロナの影響!

ガーナ共和国は、アフリカ大陸の西側に位置する世界第2位のカカオ豆生産国です。

江崎グリコは、長年にわたり、チョコレート製品の原料にガーナ産のカカオ豆を使用しており、現在、チョコレート商品の全てに同国産のカカオ豆を使用しています。

ガーナの都市部では、行商や家内事業など収入が不安定な人が多く、新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐため、外出禁止令が発令されたこと等による影響で、市民は経済的困窮に晒されています。

一方、地方部では、マスクや消毒液などの衛生用品がほとんど販売されておらず、医療機関もそれらの物資を十分に確保できていません。

都市部でマスクと支援物資を配布!

江崎グリコは、これらガーナの窮状に対し、その改善に向けた一助となるべく、都市部での雇用支援、地方部で衛生改善支援を実施しました。

都市部での雇用支援の取り組みは、DOYA社とNPO法人Dooooooooとの3者共同で2つの取り組みを実施しました。

DOYAは、ガーナなど西アフリカの伝統的な素材を取り入れながら、日本でアパレル製品の企画、製造、販売を行うアパレルブランド「CLOUDY」、を運営しており、また、アフリカの子どもたちの未来を応援するDooooooooの運営も行っています。

① 日本向けマスク委託による雇用支援

江崎グリコが日本向けにマスクを1,000枚発注し、そのマスクをDOYAが現地工場で生産することで現地に就労を提供し、更にはDOYAがその収益の一部をDooooooooに寄付し、同法人が西アフリカの各地で展開している「Beat the COVID-19」に充てられました。

DOYAの工場では、都市部の中でも特に経済的困窮に瀕している障がい者やシングルマザーを中心に雇用しており、ガーナの民族衣装などで使われる色彩豊かなガーナ布を使用したオリジナルマスクを生産しています。

② 支援物資の配布

今回の収益による「Beat the COVID-19」は、新型コロナウイルスの被害が深刻な地域の1つであるガーナのAgbogbloshie(アグボグブロシー)地区で7月23日に行われました。

同地区は、新型コロナウイルスによる被害が大きな地域で、経済的困窮により食べる物に困ったり、マスクなどの衛生用品が個人に行き届いていないなどの状況が続いており、それを解消するため約1,000人分の支援物資を配布しました。

カカオ農家が暮らす地方部の衛生環境改善を支援!

地方部での衛生環境改善支援は、立花商店と共同で実施しました。

立花商店は、1947年創業の大阪府に拠点を置くカカオ・チョコレート商社で、カカオ豆を核に各事業を展開しています。

同社は、ソーシャル・トレーディング・カンパニー(社会的商社)として、社会の課題を事業により解決する形態を追求しており、ガーナ資本のカカオ工場の事業拡大支援とガーナカカオ農園を応援する「ガーナ・カカオプロジェクト」を推進しています。

今回、立花商店と支援を行ったのが、当社がカカオ豆を調達している地域の一つであるAssin North(アッシン・ノース)及びAssin South(アッシン・サウス)地区になります。

両地区では衛生環境の整備が遅れており、改善の必要性が最も高い地区です。

江崎グリコではこれらの改善に向け、以下の取組みを実施しました。

① ヘルスセンターへの医療用物資提供

アッシン・ノース及びアッシン・サウス地区にある10カ所のヘルスセンターに医療用マスク(ガーナ当局認証品)2,000枚、消毒液(70%エタノール)500本などの医療用物資を提供しました。

ヘルスセンターでは医療用物資が不足していたため、今回の支援が感染拡大の防止につながると感謝の声も届いています。

② 感染拡大防止のために農家への布マスクと石鹸等の提供

同地区に住む仕立屋に布マスクの制作を依頼し、400ある農家を対象に約4,700枚の布マスクを配布いたしました。
また、手洗いの啓発を目的としたポスターとあわせ、約2,000個の石鹸も提供しました。

③ 井戸採掘による衛生環境改善

ウイルスによる感染症対策には手洗いが必須にもかかわらず、同地区には井戸が十分に整備されておらず、先進国では当たり前の清潔な水での手洗いが簡単にできる環境にありません。

そのため、清潔な水を使えるようにするため、井戸2基の設置にかかる費用を負担しました。


グローバルに事業活動を行うグリコグループでは、安全・安心はもちろん、環境や人権にも配慮した調達の一環として、産地が明確な「トレーサブルカカオ豆」の調達を推進しています。

江崎グリコは、今後もバリューチェーンを通じて、環境保全・人権尊重・腐敗防止・競争法等を遵守することにより、事業活動を推進していきます。

またAfrica Quest.comでは後日、本取り組みのビハインドストーリーも併せてご紹介します!


返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください