キャスタリアは京都大学と共同でタンザニアでの助産師向け教育プロジェクトにおいてモバイルラーニングプラットフォームGoocus(グーカス)を利用した助産師向けのモバイルラーニングの実証研究を実施しました。
専用のアプリにWHO最新の出産ガイドラインを始めとする助産知識を搭載し助産師の知識習得を実現することで、タンザニアで課題となっている高い妊産婦の死亡率改善を目指します。
教育事業に特化したテクノロジー企業!
キャスタリアは、“教育×ITで社会課題を解決する”をモットーに、 新たな学びを創出する企業です。
複雑かつ多様に変化する社会の中で、個人や組織がより効率的に学習できるよう最先端のテクノロジーを用いて学習ツールを開発しています。
またモバイルラーニングプラットフォーム「Goocus(グーカス)」を開発し、企業や教育機関に提供しています。
Goocusは、スマートフォンを中心にした「学習の継続性」を開発の主軸に置き、「ソーシャルラーニング」「学習の可視化」「ゲーミフィケーション」の三つを追求して、いかにして学習を日常的なものにしていけるのかを研究しています。
その他、長野県を中心に教育事業を行う学校法人 信学会とともに、 日本初のプログラミング(コード)を必修科目とした広域通信制高校「コードアカデミー高等学校」の運営にも携わっています。
ケニアにおいても2020年度第一回JICA中小企業・SDGsビジネス支援事業に採択されるなど、プログラミング教育事業を展開しています。
高い妊産婦の死亡率改善を目指す!
キャスタリアは、東アフリカのタンザニア連合共和国においてスマートフォンを使った助産師教育を京都大学大学院 医学研究科人間健康科学系専攻 家族看護学母性看護・助産学の新福洋子准教授と実証研究を共同実施しました。
このプロジェクトは京都大学の研究大学強化促進事業SPIRITSの一環として2019年4月より開始されました。
WHOの衛生基準と最新の出産ガイドラインを始めとする助産知識を、アフリカのコンテクストに合わせたイラストやスワヒリ語動画で作成しアプリに搭載、助産師の知識習得を実現することでタンザニアで課題となっている妊産婦の高い死亡率改善を目指しています。
これにより学習前後での意識の違いや知識の習熟度を数値で比較できる他、助産師コミュニティをアプリ上に形成し、各々の助産経験ならびに伝統産婆技術の共有およびタンザニア人ならではの文化や視点で繰り広げられる議論を分析することで、把握することが困難な助産実践の調査が可能となります。
2020年2月、ダルエスサラーム市内の中級病院にて助産師24名を対象にアプリの操作方法をレクチャー後、約2か月間にわたり助産師達の自立学習をサポートしました。
元々学習ニーズがあったことやSNS機能としても活用でき、これまではなかなか助産師だけでは解決できなかったことも気軽に相談できたり、コミュニケーションを取りながら学習を促したことなどが起因し、学習継続率が90%とアフリカでの自立学習ではとても高い数値となりました。
今後は対象の病院・助産師を拡大し助産師教育アプリをタンザニア国内に普及を目指します。
- 記事提供元:タンザニア国でスマートフォンを使った助産師教育を京都大学と共同で実証研究実施|PRTIMES