アフリカで小規模農家の生産性を倍増させる!Degas、2.4億円の資金調達を実施!

「人々の生活を劇的に変える」をビジョンに、サブサハラ・アフリカの小規模農家向けに農業サプライチェーンの効率化事業を展開するDegas株式会社は、2020年10月30日までにPrimal Capital、株式会社アカツキが運営する「Heart Driven Fund」 および個人投資家、他数社を引受先とし、この度シードラウンド1stクローズにおいて総額2.4億円の資金調達を実施しました。

この後も当ラウンドにおいて最大約2億円の追加調達を検討しており、今回調達した資金を元に、農家ネットワークの拡大およびサプライチェーンのデジタル化を推進していきます。

アフリカの小規模農家が抱える課題!

1990年から現在までの30年間、世界における貧困層人口(1日1.9ドル以下で生活している人々)は20億人から8億人へと激減しています。(※1)

また、世界における一人当たりのGDPも増えているため、一見貧困問題は解消傾向にあるように見えますが、世界的な所得格差(最富裕層10%が占める国民所得の割合)は広がりつつあり、(※2)貧困層人口が増加傾向にあるサブサハラ・アフリカ (アフリカのサハラ砂漠以南地域) においては、2030年には世界の貧困層の9割が集中する(※3)と言われています。

また、サブサハラ・アフリカにおける貧困層の約70%(=約6億人)は、小規模農家として生計をたてていること、サブサハラ・アフリカの人口は2050年には現在の2倍になることをふまえると、世界(≒サブサハラアフリカ)における貧困問題の解決に向けた小規模農家の所得向上に向けた抜本的な動きは必須かつ急務です。

サブサハラアフリカの小規模農家における、これまでの最も大きな課題は「土地面積に対する生産性の低さ」でした。

生産された農作物の70%が収穫につながらなかったり、収穫されても貯蔵ミス等により30%近くが損失したりすることも少なくなく、1ヘクタールあたりの年間穀類収穫量は世界平均の35%ともいわれています。(※4)

小規模農家の生産性の倍増を目指す!

Degas株式会社は、サブサハラ・アフリカ の小規模農家向けに生産性の向上・供給の支援、デジタル化を通じた農業サプライチェーンの効率化事業を展開しています。

Degas社では、上記の課題をふまえ、小規模農家をネットワーク化し、高品質な種子・肥料の提供・農業知識の指導・収穫物の回収〜買取・バイヤー側への販売までを一貫して行う効率的なオペレーションを「Degas Farmer Network」としてパッケージ化しました。

サブサハラ・アフリカの小規模農家の生産性向上を図り、これまでより低コスト、高品質、大量の農作物を販売しています。

2019年3月の事業開始以降「Degas Farmer Network」に所属する農家数は3,000軒を突破、各農家の生産性は平均2倍以上になりました。

既に本ネットワークを通じて約2,000トンの農作物を調達し、これまで大手バイヤー9社に平均50トン/社の販売を行っており、提携農家の契約遵守率は9割弱と安定しています。

このことからDegas社は、本事業を通してサブサハラ・アフリカにおける小規模農家(=6億人)の所得向上に貢献することが可能であると考えています。

2.4億円を資金調達!ガーナ最大のトウモロコシ農地を運営へ!

Degas社は、2020年10月30日までにPrimal Capital、株式会社アカツキが運営する「Heart Driven Fund」 および個人投資家、他数社を引受先とし、この度シードラウンド1stクローズにおいて総額2.4億円の資金調達を実施しました。

今回の資金調達を受け、ガーナ国内最大のトウモロコシ農地の運営を開始します。

また、「Degas Farmer Network」のさらなる拡大のみならず、加入農家の収穫高や買取実績等 ”独自の農家行動データ”を活用した、農家の信用格付アルゴリズムの設計および銀行・保険会社等との提携を通した農家へのファイナンス事業にも参入し、リアルの農業現場で培った農家さんとの関係性をデジタル化・可視化することで、サブサハラアフリカ6億人の小規模農家の生活を劇的に変える事業を推進していきます。

アフリカが変われば、世界が変わる!

 

初めて東アフリカ・ルワンダに降り立った日から5年後の2018年、ルワンダの首都キガリを訪れると、そこは驚くほどの成長を遂げており、同じ国とは思えないほどでした。

しかし、いざ都市部から出るとそこは農村。5年前と全く変わっていませんでした。

私を突き動かす想いの9割は「使命感」です。誰かが大きなリスクを取り、今までとは違った手法で持続的かつ包括的にアフリカを発展させる必要がある。

そういった思いで、「人々の生活を劇的に変える」という当社のビジョンのもと、同地の発展に寄与し、日本へも恩恵をもたらし、世界を変えるために、オールインしています。

前述の通り、サブサハラアフリカにおける貧困層は近年増加傾向にあり、10年後の世界の貧困層の9割はサブサハラアフリカにあると言われています。

また、貧困層に当てはまる小規模農家の数は6億人にのぼります。農業の発展なしにアフリカの発展はありえません。

世界がめざましい発展を遂げる一方で、サブサハラアフリカだけが取り残されてきたように感じます。

Degasでは、持続性のための利益を追いつつ、1円の売上が現地の人々の所得向上に繋がる仕組みをつくる、インパクト重視の企業経営をしています。

これまでの世界の成長とは違った、誰も取り残さない包括的な成長を目指してまいります。

今回の資金調達では、素晴らしい事業会社さんに加え、多くの日本を代表するIT企業の創業者の皆さまにもベット頂いております。

スマホシフト、AI、ブロックチェーン、宇宙……。人類はテクノロジーの進歩と共に凄まじい発展を遂げてきました。次の’Next big thing’はアフリカの発展。そう考えています。

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