2014年は2億人以上が感染し、死者は40万人を超えると推計されているマラリア。今年、世界保健機関(以下、WHO)は2030年までにマラリアによる患者・死者ともに90%減という目標を打ち出しました。今後マラリア撲滅へ向けて、殺虫剤やワクチンの開発が一層進むと予想されています。
殺虫剤開発ではバイエルが、アフリカの蚊にも効果を発揮するマラリア対策用の室内残効性スプレー(IRS)剤を開発しました。同社はWHOの評価後の17年末の市場投入を予測しています。
また住友化学も新規殺虫成分の現地試験をアフリカで開始すると発表しています。WHOがマラリア対策向けに推奨している殺成分の1つであるピレストイド系の殺虫成分としての応用を目指しており、製品化は20~25年になる見通しです。
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引用元:化学工業日報