JリーグMVP&得点王、オルンガ選手も協力!A-GOALプロジェクトチャリティーオークション開始!

新型コロナウイルスの影響で生活に苦しむアフリカの人々に、現地の地域スポーツクラブを通して、食料や衛生用品などを配布してきたA-GOALプロジェクトがチャリティーオークションを開始しました。

Jリーグ2020シーズン得点王で、最優秀選手のオルンガ選手のサイン入りスパイクを皮切りに、今後、オリンピックメダリストのサイン入りウェアやメディアでも頻繁に取り上げられているアフリカと繋がりのある画家によるアート作品などA-GOALの趣旨に賛同し、提供された様々な商品が出品される予定です。チャリティーオークションの収益は、全てA-GOALの活動資金として活用されます。

A-GOALプロジェクトでは、これまでに、ケニア、ナイジェリア、マラウイにある15のスポーツクラブと協働して、約2000世帯、8000人に食料や感染予防グッズを配布してきました。長引く新型コロナウイルスの影響を鑑みて、今後、より持続的な自立支援へと活動を展開していきます。

 「24時間チャリティライブ」の出演者による商品提供

ケニアでサッカークラブを営むカディリ・ガルガロさんからのSOSを受けた元海外協力隊ケニア隊員の岸卓巨(たくみ)によって、今年の5月16日にA-GOALプロジェクトは始まりました。

主な活動は緊急物資の配布。日本をはじめ、世界中から集められた寄附金をもとに、ケニア・ナイジェリア・マラウイの3カ国で支援活動を行ってきました。

これまでの寄附者は400名以上。運営に関わったプロジェクトメンバーは80名を越えます。その他、多くの人がA-GOALの趣旨に賛同し、協力してきました。

特筆すべきは2020年JリーグでMVPと得点王の二冠に輝いたマイケル・オルンガ選手による協力です。

オルンガ選手は柏レイソルで活躍するケニア出身のサッカー選手。A-GOALプロジェクトが2020年9月20日・21日に開催したオンラインイベント「A-GOAL24時間チャリティライブ」に出演し、ケニアの子どもたちにオンライン中継でメッセージを送りました。

マイケル・オルンガ(柏レイソル所属)スペシャルトーク

オルンガ選手のサイン入りスパイクをはじめ、今回のチャリティーオークションで出品されるのは主に「24時間チャリティライブ」で出演者から提供された商品です。

A-GOALプロジェクトの発起人、岸さんは、イベントを振り返り、「多くのアスリートなどに協力いただき、スポーツを通じてアフリカと日本を繋ぐことができた。しかし、アフリカの人々を継続的にサポートしながら、アフリカと日本の関係性を構築していくためには、一過性のイベントではなく、より持続的な活動が必要である」と語ります。

A-GOALプロジェクトでは、現在、緊急支援からより持続的な自立支援へと活動内容を転換してきています。マラウイでは仕事を失ったサッカークラブメンバーに野菜の種と農業技術を提供し、栽培した作物を地域住民に配布する農業支援のプロジェクトを開始。ケニアでも新たなビジネス支援を計画中です。

 A-GOALで広がる新しい芽!

コロナが世界的に広まって8カ月、アフリカの現地の人々の生活は未だに苦しいままです。コロナのパンデミックにより多くの人が仕事を失い、ロックダウンが解除された今も仕事には就けていません。ナイジェリアでは失業率が42%(世界銀行)まで上がりました。

コロナ収束のめども立たず、仕事も食べるものもない。A-GOALプロジェクトとしても限りある予算の中でいつまでも食料支援を続けることもできない。

そんな中で始めたのが、マラウイ、チェンベ村での農業による自立支援プロジェクトです。

チェンベ村は、世界遺産であるマラウイ湖のほとりにある観光地。村人はツアーガイドやゲストハウスといった観光産業に従事していました。

そんな中、コロナのパンデミックにより国際線がストップ。イギリスなどのヨーロッパ各国の観光客が激減し、人々は収入を失いました。

A-GOALプロジェクトは今年7月、チェンベ村のチェンベ・サッカー・クラブや観光ガイド組合と協力し、仕事を失った人たちに野菜を育ててもらい、それをコミュニティーでシェアする農業プロジェクトを開始しました。

育てるのはキャベツや白菜、西洋アブラナなど葉物の野菜、栄養価の高い植物のモリンガなどです。栽培方法は共同農園での露地栽培か、小さな麻袋の中に苗を植え、そこで育てるサック農法を採用しています。

コミュニティーに配るのは収穫した野菜だけではありません。共同農園で育てた苗や種をそれぞれコミュニティーの住民や農家に提供し、次の栽培に活用します。この持続可能な農業システムがチェンベのプロジェクトの特徴です。

9月に収穫を開始してこれまで、192世帯、973人に野菜を配りました。毎日水やりに協力してくれたひとりの少女は、収穫した野菜を母親に手渡しました。

家族が見えないところで、家族やコミュニティーの人々のために野菜を育てていた娘にたいして、母親は大きな感銘を受けたといいます。

次の栽培では2つの共同農園を活用し、規模の拡大をはかるチェンベ村の農業支援プロジェクト。雨季のタイミングに合わせて、葉物野菜以外にもトウモロコシやジャガイモ、落花生などの野菜の多角化にも挑戦する予定です。

マラウイ支部リーダーの草苅康子さんは「野菜の栽培以外にも、家畜の飼育やオンラインツアーのなどを企画して、現地の人々が現金を得られるような取り組みを進めていきたい」と今後の展望を語ります。

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