本格展開へ前進!OUI Inc.のSmart Eye Cameraがケニアで医療機器登録!

慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業 OUI Inc.は、自社で開発したiPhoneに取り付けて眼科診察を可能にするアタッチメント型医療機器Smart Eye Cameraが、東アフリカのケニア共和国の保健省によって、ケニアで医療機器として登録されました。

今回の医療機器登録を契機に、より本格的にケニアの眼科医・医療機関と連携を強め、現地の眼科医療の課題解決に邁進していきます。

アタッチメント型医療機器、Smart Eye Camera!

OUI Inc.は“医療を成長させる”ことを理念に、慶應義塾大学医学部の眼科医が2016年7月に立ち上げた大学発のベンチャー企業です。

眼科の診察を可能にするiPhoneアタッチメント型医療機器Smart Eye Camera(SEC)をゼロから開発し、約1年半で完成させました。

iPhoneのカメラと光源を利用した眼科診療機器は本邦初であり、動物実験の結果及びヒトの眼を使用した臨床研究の結果にて、既存の細隙灯顕微鏡と同等の性能があることが証明されています。

世界の失明原因第一位は白内障です。白内障は適切な時期に治療をすれば失明に至らない可能性が高いにもかかわらず、発展途上国においては白内障による失明が社会問題となっています。

SECはiPhoneに取り付けて使用する小型な医療機器であるため、電気のない地域や被災地など場所を選ばず眼科診察を可能にします。

パイロットプロジェクトをケニアで開始!

OUI Inc.は、SECを通じて、従来眼科医療を届けることができなかった患者さんに適切な診断を届け、2025年までに世界の失明を50%減らすことをビジョンに掲げて活動しています。

これまで、アジア・アフリカ地域をはじめとする世界15か国以上で、現地の眼科医・NGO・医療機関・国際機関と協力して、様々なパイロット実証を行ってきました。

ケニアでは、2021年3月から、世界銀行グループの国際金融公社(IFC: International Finance Corporation)が主催するTechEmerge Health East Africaでのパイロット事業として採択されたGertrude’s Children’s Hospitalとのプロジェクトをはじめ、5つ以上の現地の眼科クリニック・医療機関等と協働しながら、SECを活用した医療過疎地への眼科遠隔診療モデルの実証等に取り組んでいます。

ケニアで医療機器登録が完了!

Smart Eye Cameraは2019年6月に日本、2021年6月に欧州市場において医療機器登録を行いCEマーキングへの対応を行いました。

OUI Inc.は、Smart Eye Cameraがケニア保健省によって、医療機器として登録されたと2021年10月4日に発表しました。

今回のケニアでの医療機器登録は、欧州に続く海外での医療機器登録となります。

今回の医療機器登録を契機に、より本格的にケニアの眼科医・医療機関と連携を強め、現地の眼科医療の課題解決に邁進していきます。

OUI Inc.は、今後も国内外の多様なパートナーと連携しながら、SECを国内外に広めることで2025年までに世界の失明を50%減らすことを目指してまいります。


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