日本の眼科医が診断!OUI Inc.、コンゴ民主で眼科遠隔診断の実証に着手!

慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業OUI Inc.は、アフリカのコンゴ民主共和国で、自社で開発したスマートフォンアタッチメント型眼科医療機器 Smart Eye Camera(SEC)を活用した、眼科遠隔診断の実証に着手しました。

SECを通じたスクリーニングで眼科疾患の患者を早期に炙り出し、眼科受診と治療につなげることで、治療可能・予防可能な失明・視覚障害を防ぐモデルを作っていきます。

どこでも眼科診察を可能するSmart Eye Camera!

OUI Inc.は“医療を成長させる”ことを理念に、慶應義塾大学医学部の眼科医が2016年7月に立ち上げた大学発のベンチャー企業です。

眼科の診察を可能にする iPhoneアタッチメント型医療機器Smart Eye Camera(SEC)をゼロから開発し、約1年半で完成させました。

iPhoneのカメラと光源を利用した眼科診療機器は本邦初であり、動物実験の結果及びヒトの眼を使用した臨床研究の結果にて、既存の細隙灯顕微鏡と同等の性能があることが証明されています。

世界の失明原因第一位は白内障です。白内障は適切な時期に治療をすれば失明に至らない可能性が高いにもかかわらず、発展途上国においては白内障による失明が社会問題となっています。

SECはiPhoneに取り付けて使用する小型な医療機器であるため、電気のない地域や被災地など場所を選ばず眼科診察を可能にします。

眼科医が90人しかいないコンゴ民主!

コンゴ民主共和国では、人口約7,700万人に対し、眼科医が90人程度しかいません。

このような状況では、眼科医療そのものへのアクセスが困難であり、眼科未受診のまま症状を悪化させ、失明・視覚障害に陥ってしまう患者さんが多く出てしまいます。

コンゴ民主で眼科遠隔診断の実証に着手!

OUI Inc.は、アフリカのコンゴ民主共和国で、自社で開発したスマートフォンアタッチメント型眼科医療機器 Smart Eye Cameraを活用した、眼科遠隔診断の実証に着手しました。

今回の実証は、コンゴでポータブルIOTデバイスを使って医療ソリューションを提供しているSOIK Corporation(SOIK社)と連携して実施しています。

現地でSOIK社の医療スタッフがSECで撮影した眼科的画像を、SECの専用アプリを介して日本から眼科医が診察し、眼科疾患の疑いがある患者さんには、現地での眼科受診を勧奨するものです。

実証の第一フェーズとして、2022年2月4日~2月7日にかけて、コンゴ西部のKwango州Kengeで約20名の患者さんに対してSECによる眼科スクリーニングを提供しました。

結果、約2分の1にあたる6名に眼科疾患が見つかり、眼科受診を勧奨しました。

SECを通じたスクリーニングで眼科疾患の患者を早期に炙り出し、眼科受診と治療につなげることで、治療可能・予防可能な失明・視覚障害を防ぐモデルを作っていきます。

OUI Inc.は、今後も国内外の多様なパートナーと連携しながら、SECを国内外に広めることで2025年までに世界の失明を50%減らすことを目指してまいります。


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