地球環境の今を映像を通して考える!第9回グリーンイメージ国際環境映像祭が開催!

身近で起こる異常気象から感じる気候変動、急がれる脱炭素、SDGsの推進に関心が寄せられる中、メディアなどでは取り上げられない世界各国で起こる地球環境の「今」を、映像を通して考える年に一度のフェスティバル『第9回グリーンイメージ国際環境映像祭』が今年も開催されます。

第9回は、31の国や地域から87作品が応募され、10作品がグリーンイメージ賞に選ばれました。この10作品が映像祭の3日間で上映され、最終日にはグリーンイメージ大賞が選ばれます。映像を通して多様な生活、文化を持つ国々で起こる地球環境の“今”を考えます。

またアフリカに関する作品やTICAD8(第8回アフリカ開発会議)に向けたシンポジウムも開催されます。

グリーンイメージ国際環境映像祭とは!?

1992年、リオ・デジャネイロ地球環境サミットの年に始まった前身の映像祭からは30年目を迎え、グリーンイメージとして新たに出発して9回目を迎えます。

毎年、世界各国の環境をテーマにした映像を募集し、審査で選ばれた映像を紹介する「グリーンイメージ国際環境映像祭」は、日本で唯一の環境をテーマとした国際映像祭です。

当映像祭は、世界から応募された作品の中から選りすぐりの映像作品と映像作家を年に1度のフェスティバルで紹介してきました。コロナの影響を受け、昨年からオンサイト・オンラインによるハイブリット型映像祭として開催、世界各国から制作者のオンラインでの参加のほか、これまで会場参加できなかった人にも全国どこからでも参加可能となりました。

2022年もハイブリッド堂式で開催し、より多くの方々と環境映像を通して持続可能な社会のあり方を考えて行きます。

多様な生活、文化を持つ国々で起こる地球環境の“今”を考える!

今回の第9回は、31の国や地域から87作品が応募されました。うち24作品が第1次審査を通過し、第2次審査にて10作品がグリーンイメージ賞に選ばれました。

この10作品が映像祭の3日間で上映され、最終日にはグリーンイメージ大賞が選ばれます。多様な生活、文化を持つ国々で起こる地球環境の“今”を、映像を通して考える機会となります。

オンサイト(リアル上映)会場は、昨年に続き新潟県十日町市松代で行います。

特別プログラムとして、今回より会場での参加者の方々に、自然豊かな環境に恵まれた開催地での映像鑑賞のほか、「まつだいを体験する」と題した野外ワークショップを開催します。

今回は馬を活用した(畜力)体験で、化石燃料を使わず、馬の力で、田畑を耕し山から木を搬出する「馬耕・馬搬」。大型動物の役割や伝統的な農林業を「畜力」から学ぶ機会です。

また特別プログラムでは、ワークショップのほか、シンポジウムも開催します。

第9回グリーンイメージ国際環境映像祭 詳細

【日時】2022年3月19日(金)〜21日(日)
【オンサイト会場】道の駅まつだいふるさと会館 常春ホール(〒942-1526新潟県十日町市松代3816-1ほくほく線「まつだい」駅直結2階)
【会場参加】協力費1日:1,000円、学生協力費1日:500円、3日間通し券:2,000円、中学生以下:無料・事前予約不要
【オンライン参加】協力費1日:1,000円 3日間通し券:2,000円
【プログラム詳細】https://green-image.jp/filmfestivals/9th/
【問い合わせ】グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会
【映像祭事務局】festival@green-image.jp

オンライン配信チケット販売リンク

グリーンイメージ賞に選出された10作品!

19日、20日にグリーンイメージ賞10作品が上映されます。最終日に大賞および特別賞が選ばれます。

静寂を破るあらし(Swanscombe Cyclone)

  • イギリス/2021/11min/英語(日本語字幕)
  • プロデューサー・監督・製作:ジョージ・クローク
  • 概要:イギリスのスワンズクーム半島は生物多様性豊かな湿地が広がる。そこにヨーロッパ最大のテーマパーク建設計画が持ち上がる。世界で失われつつある生き物の生息地の行く末と、今そこにある美しい自然の姿を詩的な映像で描いた作品
  • 上映後トーク:ジョージ・クロークさん 『静寂を破るあらし』監督

イチイの森を守る イランから(I Am Also a Yew)

  • イラン/2021/24min/ペルシャ語・英語(日本語字幕)
  • プロデューサー・監督・製作 :ヴァジへ・ラザヴィアン(Vajiheh RAZAVIAN)
  • 配給:IRANIAN B2B Film
  • 概要:イランの森で貴重な樹木が伐採されている。人々はただ生活のために考えなく伐採してきた。森を守るために、村人が環境の大切さと森の文化を広く伝え、後世に豊かな環境を残そうと活動をはじめた。

ワイルド東京(Wild Tokyo)

  • 日本、イギリス/2021/49min
  • プロデューサー:早川 正宏、キャロライン・ホーキンス(Caroline HAWKINS)
  • 監督:矢野 晴隆、スティーブ・グッダー(Steve GOODER)
  • 製作:オックスフォード・サイエンティフィック・フィルムズ、NHK、NHKエンタープライズ
  • 概要:高層ビルが林立する地球最大のメガシティ東京。鉄道や車、人が忙しく行き交うその都会に様々な生き物が生息している。大都会に生きる動物たちの世界を斬新な映像表現で描き出す。
  • 上映後トーク:早川 正宏さん『ワイルド東京』プロデューサー 

失われた春 シイタケの教え

  • 日本/2019/129min/FHD 16:9
  • プロデューサー・監督 ・製作:田嶋雅己
  • 概要:福島第一原発の事故は、シイタケ用原木の日本屈指の供給地だった阿武隈の里山を広く汚染した。被害を受けたシイタケ農家や原木業者のその後の姿を丁寧に記録。 今、崩壊の危機に瀕する阿武隈の「里山」と人間の暮らしのあり方を問いかける。
  • 上映後トーク:田嶋雅己さん『失われた春 シイタケの教え』 監督

イナサ ~風寄せる大地 16年の記録~

  • 日本/2021/59min/HD 16:9
  • プロデューサー伊藤 純、福田 秀則(制作統括)
  • 監督:伊藤 孝雄,伊藤純、福田秀則
  • 製作:NHK
  • 概要:震災前の2005年から16年にわたって仙台・荒浜の半農半漁の地域を記録し続けたドキュメンタリー。大漁と豊作をもたらす風<イナサ>とともに暮らしてきた人々のさりげない日常、そして津波によって「失われたもの」「変わらないもの」「守り継がれたもの」を描く。
  • 上映後トーク 伊藤 純さん、福田秀則さん『イナサ ~風寄せる大地 16年の記録 ~』プロデューサー・監督、竹山史朗さん株式会社モンベル 常務取締役 広報本部長

険しき道をあゆむ人~雪岳山の春

  • 韓国/2021 /48min/FullHD, Digital/韓国語(日本語字幕)
  • プロデューサー:ジョンス・リー(Jeong-soo LEE)
  • 監督:グァンロク・リー
  • 製作:韓国放送公社
  • 概要:イム・ギジョン氏は, 重さは40kgから100kgに及ぶ荷物を背負い山の奥深くまで届ける韓国最後の「歩荷」である。彼は雪岳山の僧院や山小屋へ荷を運ぶ仕事を16歳から始めた。険しい山の美しい自然と彼の歩みを描いた作品。
  • 上映後トーク:グァンロク・リーさん『険しき道をあゆむ人~春山に咲く花』 監督

ホルガット~解けゆく永久凍土より

  • ベルギー/2021/75min/DPC/ロシア語・サハ語(日本語字幕)
  • プロデューサー :トーマス・レイヤーズ  Tomas LEYERS
  • 監督  :リザベス・デ・ケウラール
  • 製作:Minds Meet
  • 概要:解けゆくシベリア凍土では古代の骨は地表に姿を表し、野生動物の姿が消えつつある。3人のヤクート人が広大な自然の大地に足を踏み入れ、それぞれ異なった冒険の旅に出る。

気候変動からの脱出

  • スペイン/2020/63min/2K/スペイン語・ベンガル語・トゥルカナ語(日本語・英語字幕)
  • プロデューサー:ジョルジュ・ギマラー
  • 監督:ダビド・バウテ
  • 製作:Tinglado Film
  • 配給:Canary Islands Connection
  • 概要:ケニア(アフリカ)、インド(アジア)、カリブ(アメリカ)、これらの異なる国と大陸で、気候変動によって全てを失ってしまった3人の女性たちは、新たな生活を始めるために移住を余儀無くされる。

救いを待つ人たち〜迫り来る海

  • セネガル/2021/24min/Digital/フランス語・ウォロフ語(日本語字幕)
  • プロデューサー:Plan B films
  • 監督:ママドゥ・クマ・ゲイ
  • 製作:Plan B films
  • 概要:セネガルの北西部に位置するサンルイは海に面した都市で、セネガル川の河口に位置する。近年の海面上昇の影響を受け、海と川に囲まれた地区に住む人たちが影響を受けている。そこに暮らす人々の姿を描いた短編ドキュメンタリー作品。
  • 上映後トーク:ママドゥ・クマ・ゲイさん 『救いを待つ人たち』監督

森の民 メキシコの闘い(Trees Die Standing Tall)

  • フランス・メキシコ/2021/62min/Full HD/スペイン語(日本語字幕)
  • プロデューサー:アルノー・ケルヌール
  • 監督:ロナン・ケルヌール  ファニー・フルシロン
  • 製作:Tropos Films
  • 概要:メキシコの町チェランで、森で盗伐に苦しむ村の人々が女性たちの小さなグループに率いられ脅威に対抗する。この闘いを通し、村は先住民族タラスコ族としての伝統を取り戻す。
  • 上映後トーク  ロナン・ケルヌールさん ファニー・フルシロさん『孤高の森』監督 

特別プログラム~シンポジウム~も開催!

21日(月・祝)には特別プログラム「持続可能な社会の構築に向けて 農村から考える新しい未来のかたち~TICAD8に向けて、日本の中山間地から世界との連携」が開催されます。

今年は8月には3年に一度開催される第8回TICAD(アフリカ開発会議)が開催されます。

日本の中山間地域では人口減によるインフラ維持や医療サービスなどで先進技術の必要性が検討されていて、アフリカでは近年の技術発展で農業や医療、公共サービスでのデジタル化が進んできています。

農村という視点から共通する問題を考えるほか、日本の知恵や知識の活用と、先進技術の共有や意見交換でアフリカと日本の連携を模索するとともに、農業・食料、低炭素社会の未来のかたち、持続可能な社会のあり方などを考えていきます。

ゲストスピーカー

  • 大澤誠(農林中央金庫エグゼクティブアドバイザー前農林水産審議官)
  • 上本 真紀子(国際連合食糧農業機関駐日連絡事務所リエゾンオフィサー)
  • 加藤隆一(独立行政法人国際協力機構 上級審議役)
  • 羽田裕(アフリカビジネス協議会 事務局長)
  • 合田真(日本植物燃料株式会社CEO)

特別ゲスト

  • ゴルギ・シス閣下(駐日セネガル共和国大使)

ビデオメッセージご出演

  • 木村元(在モザンビーク日本大使館大使)
  • 伊澤修(在セネガル日本大使館大使)

アフリカ発の特別プログラム上映も!

黄金の魚 アフリカの魚(Golden Fish, African Fish)第6回目グリーンイメージ大賞

  • セネガル/60min/2018
  • プロデューサー:トマ・グラン(Thomas GRAND)
  • 監督:トマ・グラン & ムサ・ジョップ
  • 製作:ZideoProd
  • 概要:セネガル南部にあるカザマンスは、西アフリカで最後に難民が向かう場所のひとつ。漁師、魚加工業者、移民労働者が集まり、ここで獲れ、加工された魚によって多くのアフリカ諸国の食は支えられている。

マングローブに生きる(Macoconi -The Roots of Our Children)

  • モザンビーク/35min/2017
  • プロデューサー:アレシャンドレ・コエリョ(Alexandre COELHO)
  • 監督:ファビオ・リベイロ(Fabio RIBEIRO)
  • 製作・配給:ANIMA – Creative Studio
  • 概要:アフリカで2番目に広いマングローブ林を持つモザンビークは、乱伐の危機に直面している。マングローブの破壊は、林からのささやかな採取で生きる地域の人々の生活への打撃となるばかりではなく、気候への影響をも及ぼしかねない。

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