5歳から14歳の子どもの3人に1人が児童労働に従事し、学校に通えない国、シエラレオネ。
NPO法人アラジはそんな国、西アフリカのシエラレオネ共和国で子どもの夢を守るために奨学金給付、シングルマザーの復学支援、男子中高生への性教育などの教育支援を実施しています。
アラジでは現在マンスリーサポーターを募集中で、2022年3月末までに計600名のマンスリーサポーター募集を目標にしています。
シエラレオネの子どもを取り巻く状況とは…?
西アフリカのシエラレオネでは、児童労働の問題が深刻になっています。
5歳〜14歳の子どもの35.1%が児童労働に従事し、学校に通っていません。
シエラレオネは、かつては11年間にもおよんだ内戦により「世界で一番いのちの短い国」と呼ばれ、現在でも1日約400円以下で生活する人々が、人口の75%にのぼります。
コロナ禍により、生きるために長時間働き、学校で勉強することがままならない子どもたち。
家庭の経済状況により、留年、退学してしまうことで、中学校を卒業できない子どもは、全体の約26%にものぼります。
勉強したくても、働かなくては生きていけない。
そんな現実がシエラレオネにはあります。
NPO法人アラジができるまで!
現在のアラジの活動のきっかけは、代表の下里夢美さんが13年前、高校2年生のときにとあるドキュメンタリーを見たことです。
番組の中では、シエラレオネの戦争孤児の男の子、アラジ君が兄弟を養うために、鉄くずを売って空腹と戦う日々を過ごしていました。
他のどんなことよりも「勉強がしたい」と話したアラジ君の言葉を夢美さんは一日たりとも忘れられず、2014年から引き寄せられるように活動を始めました。
大学卒業後に何度もシエラレオネに渡航し、一心不乱に活動を続ける中で、2つの現地事務所と、様々な教育プログラム、300名のマンスリーサポーターを抱えるまでになりました。
現在ではNPO法人化して5年の月日が経っています。
中学校を卒業し、夢に向かって努力できる環境を子どもたちに!
多くの子どもが初等教育レベルで退学してしまい、教育を受けた後に得られる経済的恩恵を受けることができないシエラレオネの環境。
アラジでは「働かざるを得ない状況の子どもが、中学校を卒業できること」を目標にし、「誰もが夢に向かって努力できること」をビジョンに掲げています。
子どもたちの「最初のチャンス」になれるように、アラジでは様々な教育支援事業を実施してきました。
都市部のひとり親世帯に対する現金給付事業では、月100時間以上働くことで小学校を留年・退学してしまう子どもたちを、都市部の公立小学校と連携し、見つけだします。
家庭の経済状況を毎月把握しながら、彼らに対して毎月の奨学金給付支援を行っています。
また10代のシングルマザーの復学支援も行っています。
シエラレオネ共和国ケネマ県では、手に入らない避妊具や性教育の知識不足、性暴力などにより、約17%の女の子が妊娠によって学校を退学し、その後の教育の機会や経済的自立の機会を失っています。
10代のシングルマザーが赤ちゃんを育てながら再び学校で学べるよう、毎月定額の奨学金支援を行なっています。
そして、若年妊娠という課題の根本的解決を目指し、男子中高生への性教育プログラム、「ハズバンドスクール」という新たな活動を実施しています。
2022年には、シエラレオネのケマネ県の中高生男子、約2万人にプログラムを届けます。これは同県の男子中高生の約3割にあたる人数です。
上記の活動は現金を給付し、プログラムを届けたら終わりではありません。
一人ひとりの子どもたちに対して、経済状況を知るためのヒアリング、毎月の綿密なモニタリング、地域コミュニティや行政との連携・情報交換等を通した綿密なサポートを提供しています。
このような丁寧な活動が、退学、虐待、性暴力といった最悪の事態を未然に防ぎ、また最悪の事態が起きた際の迅速な対処へと繋がっているのです。
計600名がマンスリーサポーターになると、約94万円前後が毎月集まる見込みです。
そして、子どもたち約20万700名へと教育支援を届けることができるのです。
世界の圧倒的な教育格差は、祈ったり、応援したりするだけでは変えられません。
一方で、毎月500円からの教育支援で救える子どもの未来があるのです。
皆様の温かいご支援をお待ちしております。
マンスリーファンディング概要
- 期間: 2022年3月31日まで
- 目標:計600名のマンスリーサポーター獲得
- URL(アラジHP):https://alazi.org/monthly/index.html
- URL(READYFORマンスリーサポーター募集ページ):https://readyfor.jp/projects/alazi-monthly