アフリカの東部に位置するエチオピアの首都アディスアベバに、サブサハラ以南では初となる近代的な路面電車(トラム)が開業しました。中国の大規模な投資によって行われたインフラプロジェクトで、経済発展における重要な一歩と歓迎する声が上がっている一方で、現実は色々と中途半端な状況だそうです。
料金は2ブル(約12円)からの低価格からスタートし、距離によって2ブルごとに変わっていきます。車両は立派ですが、踏切で人が警備しているところもあり、遮断中に牛が羊などの家畜が侵入するなど不安は残ります。また高架を支える支柱の隙間には、ゴミの様な物が詰まっていたり、ビニールパイプがつきだしたりしています。
中国の海外投資は勢いを増しており、アフリカでも数々の大規模プロジェクトを実施しています。そのプロジェクトの評価は分かれているのが、現状の様です。この路面電車が政府からの押し付けではなく、エチオピアの人たちにとって必要なものとなるインフラになることを願ってやみません。