ケニアの妊産婦死亡率を下げて母子の健康状態危機を救いたい。クラウドファンディング実施中!

東アフリカのケニア共和国における妊産婦死亡率342(10万人中)は、日本の1920年代の水準と同じ水準です。

またケニアでは、人口1000人中0.2人しか医師がおらず、医師不足が慢性化していると共に、医療技術も未熟なままとなっています。

本プロジェクトでは、ケニアの医療従事者にトレーニングを実施するAA Health Dynamics株式会社の代表を務める原健太(はら・けんた)氏が、ケニアにおける「妊産婦死亡率」・342(10万人中)の高止まりに示される「母子の健康状態の危機」を解決するために、「超音波診断機」を購入して現地の医師・約360人(年間)に対して、ケニア産婦人科の権威の医師と共にPOCUS(Point of Care Ultrasound)トレーニングを開発・実施することで、ケニア人が安心して妊娠・出産に臨める社会を目指します。

   

課題が山積するケニアの医療!

ケニアの医療には医師不足、妊婦死亡率の高止まり、金銭的な負担、診察に時間がかかることなど、数多くの課題が存在します。

今回のプロジェクトでは、日本の1920年ごろの水準と同等である「ケニアの妊産婦死亡率・342(10万人中)」の高止まりを解消することを目指します。

342(10万人中)という数値は、今の日本の妊産婦死亡率の約70倍にもなる数字です。

今後のケニアの経済発展を鑑みると、安心して出産ができる環境を整えるのは社会に必要なことです。また、ケニアは、人口1,000人あたりの医師数は「0.2人」であり、世界平均の1.5人(日本は2.4人)と比較しても圧倒的に少なく、医師が慢性的に不足しています。

実際、首都ナイロビの救急外来では3〜4時間待つことが常態化しています。また、公立病院の設備や医師のスキルも優れているとはいいがたく、さまざまな課題があります。ケニアの医療が未発達な理由のひとつは教育にあります。

ケニア国内では、正しい医療教育を受けることができる環境に身を置くことは非常に困難です。例えば、ケニアには救急医療を専門にする教育機関がありません。

そのため、ケニアの医師が救急医療の教育を受けるためには、休職して国外へ留学する必要があるのです。ケニアにおける全ての分野の医療教育を一度に改善することは現実的ではありません。

そこで今回のプロジェクトでは、さまざまな診断に応用がきく「超音波診断」の医療教育(POCUS)に注力することで、費用対効果の最大化を狙います。

超音波診断のスキルは、産婦人科診断において大きな武器となります。

超音波診断を行う産婦人科トレーニングをケニアで実践できたら、ケニアの妊産婦死亡率の減少に大きく貢献することができます。

ワンショット支援ではなく、持続可能性のある支援を!

世の中の社会貢献活動の多くはワンショット(単発)支援であり、サステイナビリティ(持続可能性)が欠如しているため、アフリカの社会課題の抜本的な解決に結びつきません。

サステイナビリティのある社会課題の解決策として、まず考えることはビジネスと社会貢献の両立です。

原氏はアフリカスキャンという会社に在籍していたときから、お金を稼ぎつつも社会課題の解決に役立ついいモデルはないか、試行錯誤していたといいます。

現在、代表を務めるAA Health Dynamics株式会社を設立したときも、挑戦と失敗を繰り返しながらもがいていました。そんなとき「超音波診断機」を開発している日本メーカーと縁があり、超音波診断トレーニングをAA Health Dynamics主導で行いました。

すると結果は、大反響。多くの医師から私たちのトレーニングを受講したいという声をもらいました。

面白いエピソードがあります。私たちのトレーニングを受けたケニア人の医師のひとりが、自分の病院で超音波診断の画像を見ながら針を刺す治療をしていたときのことです。

その見慣れない光景を見た他の医師は、「どこでそんな技術を学んだんだ!」とひどく驚き、「自分もその技術を学びたい」と大好評だったそうです。

超音波診断の技術は、世界的に見たら決して高度なものではありません。

しかし実際に、超音波診断を用いれば、ケニアの医師の診断の幅は広がり、救われる命もたくさんあります。超音波診断のトレーニングはやればやるほどニーズがあることが、ケニアの医師からのフィードバックで明らかになりました。

原氏はそこに「サステイナビリティの光明」を見出し、今回のクラウドファンディングへと至ったといいます。そして最初に取り組むべき課題として「妊産婦死亡率」の問題に注目しました。

超音波診断機を購入して、産婦人科POCUSトレーニングを開発・提供したい!

今回のプロジェクトでは、超音波診断機を500万円で購入して、250万円で超音波診断機を用いた産婦人科のPOCUSトレーニングをパートナー医師と共に、開発し実行します。

AA Health Dynamicsは「日系企業で唯一」ケニアの医師が免許を更新する際に必要なCPD(Continues Professional Development)ポイントを付与できる機関として認証されています。

トレーニング修了後にはサーティフィケーションと共にCPDポイントをケニアの医師に付与します。

また、取り組みを広く社会に発信し続けるため、終了時に毎回アンケートによる定性調査を実施したり、参加した医師の専門や国籍などのデータも集計することで、定期的にWebサイト上でレポートを公開します。

この取り組みが社会に価値のあることだと認められれば、トレーニングを支援してくれるパートナーが必ず現れるはずです。

パートナーの支援を得たら、POCUSのプログラムを増やし、将来的には、ケニア以外のアフリカ地域やアジア地域へもトレーニングを展開していくことを計画しています。

今回のプロジェクトで超音波診断機を購入して産婦人科のPOCUSトレーニング開発・実行に成功したら、ケニアの妊産婦死亡率を大きく減少させることも夢ではありません。

原氏は、これを広く国内外に発信することによって、さまざまな波及効果が生まれると話します。

ケニア国内の医師の数、0.2人(1,000人中)という数値は短期的に増やすことは難しいため、一人ひとりの医師ができる診断の範囲を広げることが重要です。

そのための手段として、AA Health Dynamicsのような第三者機関が実施するトレーニングを受講して、スキルアップを図るという文化をまずはケニアに根付かせたいと原氏は話します。

クラウドファンディング詳細

  • クラウドファンディング詳細:https://camp-fire.jp/projects/view/646159
  • クラウドファンディング期間:~2023年4月30日
  • 目標金額:750万円

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