独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(以下、JOGMEC)は、南アフリカ共和国のケープタウンで行われたアフリカ最大の鉱業大会「アフリカン・マイニング・インダバ 2023(African Mining Indaba 2023)」に参加しました。
会場では、JOGMECセッション「重要鉱物とカーボンニュートラルイニシアティブ」を開催するとともにJOGMECブースを出展し、アフリカ諸国との更なる関係強化に向けてJOGMECの活動をアピールしました。
また、経済産業省と各国の閣僚・政府高官との会談に同席し、日本への金属鉱物資源の安定供給に向けて、今後の二国間関係強化に向けた議論を実施しました。
日本へのエネルギーの安定供給を支えるJOGMEC!
JOGMECは経済産業省の外局である、資源エネルギー庁が所管する独立行政法人です。
カーボンニュートラル事業、石油・天然ガス開発事業、CCS事業(二酸化炭素の貯蔵及びこれに必要な地層の探査事業)、水素資源開発事業、金属資源開発事業、地熱や風力発電、石炭資源の開発事業など、国家の経済活動に必要な資源やエネルギー事業を包括的に運営しています。
JOGMECの活動は国内にとどまらず、南アフリカやボツワナを始めとするアフリカ、南北アメリカ、欧州、アジア、中東などの国外13か所に海外事務所を擁しています。
JOGMECは、その活動を通じて大地から得る資源・エネルギーの安定供給を通じた豊かな人々の暮らしや社会の実現や、自然環境と調和した健全な発展を目指しています。
アフリカン・マイニング・インダバ 2023でのJOGMECの活動!
2023年2月6日〜9日にかけて南アフリカ共和国ケープタウンでアフリカ最大の鉱業大会「アフリカン・マイニング・インダバ (African Mining Indaba) 2023」が開催されました。
今年は鉱業関連政府関係者、鉱業関連企業関係者およそ7,500人以上が参加しました。
JOGMECは、マイニング・インダバ2023の開催中、4日間にわたりブースを展示し、JOGMEC及び日本企業のアフリカにおける活動についてアピールしました。
また、2023年2月7日にはJOGMECセッション「重要鉱物とカーボンニュートラルイニシアティブ」を開催しました。
JOGMECセッションでは、理事長の細野氏から、再生可能エネルギーの導入や電気自動車の生産に不可欠な金属鉱物資源の需要は年々高まってきており、これらの資源が多く賦存するアフリカへの世界の注目も高まっていること、JOGMECはアフリカ諸国と連携して人材育成や探査・開発に取り組んできており、今後更なる関係強化を望んでいることを発表しました。
また講演では、里見経済産業大臣政務官から、グリーントランスフォーメーション(GX)の推進のために必要な重要鉱物の安定供給確保に向け、日本政府として、日本企業のアフリカでの鉱業活動を資金面で強力に支援する準備があることや、アフリカ諸国に対する資源探査協力をさらに進めていくことを表明しました。
その他にも、プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社、伊藤忠商事株式会社など、日系企業も登壇し、民間企業の資源に対する取り組みについて発表しました。
JOGMECブースでは、JOGMECのアフリカにおける探鉱・出資案件やボツワナ・地質リモートセンシングセンターによる人材育成・共同地質調査、ヨハネスブルグ事務所における企業支援の取組などを紹介し、多くの参加者から高い関心を集めました。
経済産業省と各国政府高官との会談も!
アフリカン・マイニング・インダバでは、経済産業省里見大臣政務官と各国の閣僚・政府高官との会談も実施されました。
フランス、バンジャマン・ガエゾ首相府戦略的鉱物・金属資源供給省庁間代表との会談では、今後の重要鉱物分野における二国間協力について、JOGMECも含めた政府機関で連携していくことが確認されました。
コンゴ民主共和国、ンサンバ鉱山大臣との会談では、昨年12月の訪日に対して謝意が示された後、今後実務者レベルの鉱業投資セミナーの開催に向けて両国間での調整を進めていくことが確認されました。
ナミビア共和国、アルウェンド鉱山・エネルギー大臣との会談では、TICAD8で締結したMOUに基づく鉱業及び水素アンモニア分野における具体的な活動の推進と、本年3月から4月にアルウェンド大臣の日本への招聘に向けて両国間で調整を進めていくことが確認されました。
ボツワナ共和国、モアヒ鉱物資源・グリーン技術・エネルギー安全保障大臣との会談では、JOGMECボツワナ・地質リモートセンシングセンターとBGI(ボツワナ地球科学機構)との協力関係をさらに進めていくことが確認されました。
JOGMECは、今後もアフリカ諸国との関係を強化し、我が国への資源の安定的な供給の確保とアフリカの資源国の持続的な発展に貢献していく、と表明しています。