グローバルクリエイティブコミュニティ「Trojan Horse was a Unicorn」(通称:THU)は、第3弾「Sony Talent League by THU」のグランプリが、『Djossi Heroes』に決定したことを発表しました。
この作品は4人のメンバーで結成されたチーム「Djossi 225」によるもので、西部アフリカに位置するコートジボワール共和国の首都アビジャンを舞台とした作品です。
今後、同チームは、今年度7月にスペインで開催されるイベントにて投資家にアイデアをプレゼンテーションする予定です。
Sony Talent League とは?
「Sony Talent League by THU」は、THUがソニーグループと手を組み、デジタルエンタテインメント業界における垣根を越えた“次世代の才能”を全世界規模で発掘するために2020年から開催しているコンペティションです。
今年で第3回目を迎えた同施策は、若いクリエイターたちの成長を支援し、彼らの革新的なアイデアを発表する場を提供することを目的としており、デジタルエンタテインメントにおいて複数のジャンルをまたぐアイデアを募集する世界的にユニークなものとして高い評価を得ています。
100を超える国と地域から寄せられたアイデアをデジタルエンタテインメント業界のトップランナーと有名クリエイターによる審査員兼メンター陣が厳選に審査し、各年度ごとにグランプリを選出しています。
豪華審査員が勢揃い!
本年度の「Sony Talent League by THU」は、審査員&メンターに、「PlayStation」立ち上げ時の初期メンバーの一人で現在はソニーインタラクティブエンタテインメント インディーズイニシアチブ代表・吉田修平、エミー賞やアニー賞など多数の受賞実績を持つデジタルアニメーションスタジオ ポリゴン・ピクチュアズ代表取締役 塩田周三、『ひつじのショーン』監督のクリス・パーン、アカデミー賞ノミネート、アニー賞7部門受賞作品の『クロース』『レゴ(R)ムービー2』などで知られる後藤尋子(プロデューサー)、『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』『ミッチェル家とマシンの反乱』のマイク・リアンダ(漫画家・監督・作家)などの豪華クリエイター陣を迎えました。
2022年12月には、ファイナリスト5組(※)を選出。
ファイナリストの5組には、10.000€(約140万円)の制作支援金提供と、9週間に渡るメンターシップを実施し、彼らのアイデアの実現へと導きました。
そして、2023年3月23日(ポルトガル時間)、本年度のグランプリに輝くチームが決定しました。
※ファイナリストの詳細は、「Sony Talent League by THU」公式サイトにてご確認いただけます。
優勝チームは「Djossi 225」!
「Djossi 225」は、コートジボワール出身のNandy Diabate(ナンディ・ジャバテ)、Achille Djadja(アシル・ジャジャ)、Aristide Kouakou N’dri(アリスティード・クアク・エンドリ)、Moussa Bagnon(ムッサ・バニョン)の4人の才能あるメンバーで構成されています。
その優れた創造性と作品への革新的なアプローチは、業界の第一人者である審査員陣を驚かせるものでした。
作品:『Djossi Heroes』
52分の2Dアニメーションプロジェクト。コートジボワールの街アビジャンで活躍する4人のスーパーヒーローが描かれています。
アフリカ大陸は、助けを求める被害者的なイメージで語られることも少なくありません。
しかし、自国の若者や世界に対して、ポジティブなイメージを与えることはとても重要だという考えをベースにした企画です。
コートジボワールのアビジャンで活躍するヒーローたちに光を当てた、実写のドキュメンタリー形式と2D・3Dアニメーションを組み合わせた作品『Djossi Heroes』は、日常の困難をスーパーパワーに変える説得力のあるストーリーで皆を魅了し、さらにこのプロジェクト開発を通して彼らが見せた粘り強さと忍耐力は審査員にも大きな影響を与えました。
創造性あふれる4人の今後に期待!
今回のグランプリ決定について、THUのCEOであるアンドレ・ルイスは以下のようにコメントしています。
「彼らのプロジェクトは、THUがSTLチャレンジを始めた時に実現したいと思っていたもののすべてを備えています。
クリエイターのバックグラウンドや選択したフォーマットに関係なく、クリエイティブな可能性を最大限に発揮できるよう後押しをすることがこのチャレンジの目的でした。
チームメンバーの4人に、自分をアピールするためのプラットフォームを提供できたことをとても光栄に思います。
彼らの今後の活躍に期待しています」