商船三井、ケニアの医療用品製造大手Revital とモンバサ経済特区での物流拠点設立を共同検討へ!

商船三井は、グループ会社の商船三井ロジスティクスと共同で、ケニアの大手医療用品製造会社Revital Healthcare (EPZ) Limitedと、ケニア共和国のモンバサ経済特区での医療用品・医薬品の物流センター建設に向けた戦略的提携についての覚書を締結しました。

商船三井グループの世界的なネットワークと海運・インフラ・ヘルスケア物流の専門知識と、Revitalの医療用品・医薬品の専門知識、国際機関とのネットワークを融合させ、アフリカのヘルスケア物流課題の解決、医療水準の向上に貢献することを目指します。

ケニアの医療用品製造大手Revital!

Revitalは、世界保健機関(WHO)をはじめとする多くの国際機関が高く評価する技術力と製造力に強みを持つ、アフリカを代表する医療用品メーカーです。

ケニア第2の都市であるモンバサの輸出特別区に本社および工場を置き、注射器、採血管、コロナ・マラリア・HIV等の簡易検査キット、輸血器具など、58種類の医療用品・関連用品を製造しています。

国際標準化機構(ISO)、世界保健機関(WHO)など様々な団体から認証を受けている他、アメリカ合衆国国際開発庁(USAID)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、国際連合児童基金(UNICEF)といった国際機関や様々な政府機関から推奨を受けています。

日系企業では、AAIC Investment Pte. Ltd. が運営するアフリカヘルスケアファンドを通じ、また、大原薬品工業が共同投資者として2021年より出資しています。

現在 サブサハラアフリカには医療用品の組立てや医薬品の保管に適した設備を有する物流センターがないため、多くはアフリカ外で組立て・保管されてからアフリカへ配送されています。

また、Revitalがケニアで製造した医療用品の一部は一度海外の倉庫へ輸出され、アフリカの需要地へは海外倉庫から配送が行われています。

戦略的提携に向けた覚書を締結!

商船三井は、グループ会社の商船三井ロジスティクスと共同でRevital と、ケニア・モンバサ経済特区での医療用品・医薬品の物流センター建設に向けた戦略的提携についての覚書を締結しました。

本覚書の検討対象であるケニア・モンバサのドンゴクンドゥ経済特区での物流センターの建設により、Revitalの製造する医療用品とアフリカ外で製造された製品をモンバサの物流センターに集積し、そこから医療用品・医薬品のニーズが大きいアフリカ地域へ、輸送コスト・輸送時間を削減した上で効率的に配送することが可能となります。

商船三井グループの世界的なネットワークと海運・インフラ・ヘルスケア物流の専門知識と、Revitalの医療用品・医薬品の専門知識、国際機関とのネットワークを融合させ、アフリカのヘルスケア物流課題の解決、医療水準の向上に貢献することを目指します。

アフリカの医療水準の向上、物流課題の解決を目指す!

商船三井ロジスティクス社長の八嶋浩一氏は、本覚書締結にあたり「Revitalのアフリカ54カ国での社会課題解決へ向けた熱意と実行力に心から敬意を表すると共に、商船三井グループは総力を挙げて主にロジスティクス分野での事業の支援を行なって参ります。

同社は、感染症対策に必要な検査キットや、注射器、新生未熟児に対する酸素吸入器等に至るまで、いま正にアフリカで必要とされる医療機器の開発および製造を行っており、それらの取り組みはヘルスケア分野の課題解決に直結する先進的なものです。

一方で、Covid-19蔓延時に物流費用が高騰し混乱を招いた事を教訓に、ロジスティクス分野では同社と商船三井グループは共同で、モンバサの経済特区に建設を予定している物流センターの運営を行い、安全確実な保管とアフリカ全域視野に入れた効率的な配送体制の構築を図ります。

私たちMLGのVisionは、CreToSH : Creating Together a Space for Happinessと言うものですが、これは関係者と力を併せて、あらゆるステークホルダーの幸福のために、価値あるスペースを創造すると言うものです。

本提携は、アフリカの医療水準を共同で高めるもので、私たちのVisionとも合致し、かつ社会的課題解決に直結する極めて価値あるものと確信しております。

私たちは、その実現へ向けて、共同参画させて頂く事に誇りを持ち、尽力する事をお約束します。」と述べています。

また商船三井ケニア国代表の大山幹雄氏は、「商船三井グループは、現在ケニアにおいて現地法人MOL Shipping (Kenya) Ltd.と、MLGのナイロビ支店を有し、アフリカ発着の海上輸送、航空輸送のフォワーディング事業を行っています。

23年5月にはモーリシャスを拠点とするコングロマリット ロジャーズ・グループの物流部門Velogicのケニアにおけるロジスティクス子会社General Cargo Service Limitedと戦略的提携を目的とした覚書を締結し、ケニアや周辺諸国において、フォワーディング、通関、倉庫マネジメント、陸送等を含むトータルロジスティクスサービスを共同で提供しています。

23年7月には、ナイロビにて物流ジャパンデスクを設置し、商船三井グループ初となるアフリカでの自社グループ運営の倉庫の営業も開始しました。

今回の覚書に基づき、安全・安心且つ効率的に医療用品・医薬品を必要な場所へお届けすることでアフリカの医療水準の向上、物流課題の解決に繋げていけるよう尽力してまいります。」とコメントを発表しています。


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