JICAはギニア共和国との間で「国道二号線ファラナ橋架け替え計画」に関する贈与契約を締結し、無償資金協力として27億2,000万円を提供します。
このプロジェクトは、老朽化した橋を新しい二車線橋梁に架け替えることで、安全な交通と物流の改善を図るものです。
ギニアのファラナ橋架け替え計画が始動
国際協力機構(JICA)は、2024年4月16日にギニア共和国政府と「国道二号線ファラナ橋架け替え計画」の無償資金協力契約を締結しました。
プロジェクトは、首都コナクリと森林ギニア地方を結ぶ交通の要所であるファラナ橋を対象としており、老朽化による落橋の危険性と一車線通行による渋滞が問題となっていました。
ギニアでは2016年以降、平均6%以上の経済成長が続いており、交通インフラの改善は急務とされています。
JICAは、この計画に27億2,000万円を提供し、40ヵ月の期間でプロジェクトを完了する予定です。
新しい橋で交通の安全性と物流の効率化を実現
新しいファラナ橋は、全長70メートル、幅17メートルの二車線構造で、オートバイレーンと両側の歩道が含まれます。
これにより、車両の通行がスムーズになり、歩行者の安全も確保されます。
また、橋梁の前後に約503メートルのアプローチ道路が整備され、既設のユーティリティ(電気、水道、インターネットケーブル)の移設も行われます。
これらのインフラ整備により、地域の連結性と物流効率が大幅に向上し、交通の安全性が確保されます。
プロジェクトの社会的・経済的なインパクト
ファラナ橋架け替え計画は、ギニア及び周辺国の物流の安定化に貢献するとともに、地域経済の活性化にも寄与することが期待されています。
JICAは、詳細設計や入札補助、施工監理などのコンサルティングサービスも提供し、プロジェクトの円滑な進行を支援します。
この計画は、SDGsの目標3(すべての人に健康と福祉を)、目標9(産業と技術革新の基礎をつくろう)、目標11(住み続けられるまちづくりを)に沿ったものであり、ギニアの持続可能な発展に寄与するものです。
プロジェクトの完了後、日平均交通量の増加や物流の円滑化が期待されており、地域社会へのプラスの影響が見込まれます。
- 記事提供元:ギニア向け無償資金協力贈与契約の締結:老朽化した幹線道路上の橋梁架け替えにより、安全で円滑な交通・物流を支援|JICA ニュースリリース