株式会社ユーラスエナジーホールディングスは、フランスのCFAO SASと共同で設立したAEOLUS SASを通じて、チュニジアで10万kWの太陽光発電所を建設・運営することを発表しました。
これは、同社グループの初のチュニジアでの再生可能エネルギー事業であり、地球環境の保全と持続可能な社会づくりに貢献するプロジェクトです。
チュニジアでの再生可能エネルギー事業の開始
ユーラスエナジーホールディングスは、フランスのCFAO SASと共同で設立したAEOLUS SASを通じて、チュニジアで10万kWの太陽光発電所を建設することを決定しました。
これは同社グループにとってチュニジア初の再生可能エネルギー事業となります。
このプロジェクトでは、チュニジアのシディブジッド県とトズール県にそれぞれ5万kWの発電所を建設し、合計で10万kWの発電容量を提供します。
これにより、チュニジアのエネルギー供給の一環として、同国の電力需要に応えるとともに、持続可能なエネルギーの普及に貢献します。
プロジェクトは2024年8月に着工を予定しており、完成後はチュニジア電力・ガス公社(STEG)との20年間の売電契約に基づき、電力供給が行われる予定です。
プロジェクトの資金調達とリスク管理
総事業費は約7,900万ユーロで、欧州復興開発銀行(EBRD)と仏経済協力振興投資会社(Proparco)からのプロジェクトファイナンスを通じて資金を調達します。
また、プロジェクトには多国間投資保証機関(MIGA)の政治リスク保険が適用され、リスク管理が強化されています。
さらに、EBRDの融資の一部には、開発途上国向けの気候変動対策を支援するクリーンテクノロジー基金(CTF)と地球環境ファシリティ(GEF)の資金が活用されます。
これにより、プロジェクトの資金面での安定性が確保されます。
これらの資金調達とリスク管理の取り組みは、プロジェクトの円滑な進行を支援し、持続可能なエネルギー供給の実現に寄与します。
クリーンエネルギーの普及と今後の展望
ユーラスエナジーホールディングスは、このプロジェクトを通じてアフリカにおけるクリーンエネルギーの普及に寄与し、地球環境保全に取り組んでいます。
チュニジア政府は2030年までに再生可能エネルギーの導入を総発電量の35%に引き上げる目標を掲げており、同社の取り組みはこの目標達成に向けた重要な一歩となります。
AEOLUS SASは、フランスに拠点を置く再生可能エネルギー事業者であり、今回のプロジェクトは同社設立後初の出資案件となります。
これにより、同社はアフリカ市場への足がかりを築き、将来的にはさらなる事業拡大を目指しています。
ユーラスエナジーホールディングスは、今後も風力・太陽光発電の拡大に取り組み、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを続けていく意向です。
- 記事提供元:チュニジアで10万kWの太陽光発電所IPP事業に参画|PR TIMES