双日株式会社は、アフリカをはじめとする途上国で農業デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するDegas株式会社と資本業務提携を締結しました。
この提携により、両社はAI基盤モデルを活用し、農業分野での革新的なソリューションの開発と展開を目指します。
DegasのAI基盤モデルがアフリカの農業を革新!?
Degasは、アフリカの小規模農家向けに提供している革新的なファイナンスサービスで知られています。自社開発のアプリや衛星画像を駆使し、農家や農地に関するデータを収集し、機械学習アルゴリズムを用いて農家の与信判断を行っています。
これまでに65,000軒以上の農家を支援し、高い返済率を実現しています。
最近では、衛星画像分析に特化したAI基盤モデルを開発し、自然災害検知や作物種把握などの分野で世界最高精度の分析を実現しました。
このモデルは、従来の手法よりも少ないデータで高精度な予測が可能であり、収穫量予測や土壌成分測定など、多岐にわたる農業分野での応用が期待されています。
また、このAI基盤モデルは、費用対効果の向上にも貢献しています。
従来の1割程度のデータ量で同等以上の精度を実現することで、コストを大幅に削減し、農業のデジタル化を加速させる基盤技術として注目を集めています。
農業DXを推進する双日とDegasの業務資本提携!
双日とDegasは、アフリカやアジアをはじめとする途上国での農業デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するために資本業務提携を締結しました。
Degasは、自社開発のAI基盤モデルを活用し、衛星画像を分析することで、農地の状況や収穫量を予測し、農家の生産性向上に貢献してきました。
この提携により、双日はさくらインターネット株式会社のGPUクラウドサービスを利用し、Degasの技術開発を支援します。
特に、タイ王国でのアグリプラットフォーム事業において、DegasのAI技術を活用し、気候予測や災害予測、収穫量予測などの精度向上を目指します。
今回の提携は、双日が掲げる「Digital in All」戦略の一環であり、デジタル技術を活用した新たなビジネスモデルの創出に向けた取り組みの一つです。
今後も両社は、農業分野におけるAIの活用を通じて、さらなるDXの推進と企業価値の向上を図ります。
共同研究で新たな農業ソリューションを創出
今回の提携により、Degasと双日は、さくらインターネットのGPUクラウドサービスを活用し、AI基盤モデルを用いた新たなソリューションの開発を進めます。
特に、タイ王国でのキャッサバ農家向けアグリプラットフォーム事業において、Degasの技術を利用した収量予測サービスや病害検知サービスが導入される予定です。
この共同研究は、さくらインターネットとの業務提携に基づくビジネスモデル開発の第1号案件であり、今後の展開が期待されます。
Degasが開発したAI基盤モデルは、農業だけでなく林業や他の自然資源管理分野にも応用が可能であり、その可能性は非常に広範です。
双日は、今後もAIを活用したビジネスモデルやユースケースの開発を進め、さらなるデジタル活用と企業価値向上を目指します。
これにより、農業を中心とした様々な分野で新しいビジネスチャンスが創出されることが期待されています。
記事提供元:
- 双日、アフリカなどで農業DXを推進するDegasに出資|PR TIMES
- Degas株式会社、双日株式会社と資本業務提携を締結し、AI開発を加速|PR TIMES