株式会社Dots forは、Honda Motor Southern Africa Ltd. Ghana Officeとの連携のもと、西アフリカに位置するベナン共和国の地方農村部で「村のデジタルコンビニ」経由のバイクレンタル事業の実証実験を開始しました。
本取り組みは、移動手段の制約に直面する農村地域の住民に対し、スマートフォンを使った利便性の高い交通手段を提供することで、移動の課題を解決し、地域のデジタル化を促進することを目的としています。
移動課題に挑むコミュニティバイクのレンタル事業!
現在のアフリカの地方農村部では、インフラの未整備が深刻な課題となっています。特に舗装された道路がなく公共交通も存在しない村々では、人々は近隣の街まで数時間かけて徒歩で移動せざるを得ません。
このような中で唯一の選択肢となるのがバイクタクシーですが、その費用はドライバーの往復人件費やガソリン代も含まれるため高額で、限られた住民しか利用できていません。
こうした物理的な孤立を解消するために、株式会社Dots for(以下、Dots for)は「村のデジタルコンビニ」サービスの一環として、本田技研工業株式会社(以下、Honda)のバイクを活用したコミュニティバイクのレンタル事業を開始しました。
住民はスマートフォンでバイクを予約・支払いでき、手軽に隣村や街へのアクセスが可能となるのです。
デジタルとモビリティの融合で課題解決へ
今回の実証実験は、ベナンの複数の村で実施されており、Hondaの「WAVE110」モデルのバイクが使用されています。
Dots forが展開する「村のデジタルサービスプラットフォーム」と連携し、スマホ一つで予約から利用まで完結できる仕組みとなっています。
これにより、通信・交通両面の課題を同時に解決する画期的な試みと言えます。現地では、Dots forのエージェントが利用方法の説明を行い、住民が安心してサービスを利用できる体制も整えられています。
住民自身がアクセス可能な移動手段を持つことで、病院や市場、学校といった重要な施設へのアクセスが格段に向上し、生活の質や経済活動にも良い影響をもたらすことが期待されています。
アフリカ農村の未来を変えるDots forの挑戦!
Dots forは、アフリカ農村部における通信格差・機会格差の解消に取り組む企業です。
2021年に創業されて以来、通信インフラが整っていない地域でも垂直統合型の通信プラットフォーム「d.CONNECT」を提供し、住民の生活改善と経済的自立を目指してきました。
通信・デジタルサービス・デバイス販売を一体で展開し、これまで取得できなかった住民の行動データを収集・活用することで、農村の課題に即した解決策を導き出しています。同社のパーパスである「アフリカ地方部の制約をなくす」実現に向け、今回のバイクレンタル事業はその大きな一歩です。
将来的には、2030年までに西アフリカの地方部に住む2億人がインターネットを利用できる社会を目指しており、ベナンをはじめとする各地での取り組みに注目が集まっています。
- 記事提供元:アフリカ農村でのコミュニティバイクのレンタル事業の実証実験を開始|PR TIMES