世界各地で食料価格の高騰や異常気象、紛争などによる飢餓リスクが高まるなか、認定NPO法人ハンガー・フリー・ワールド(HFW)は、2025年12月1日から2026年5月31日まで「書損じハガキ回収キャンペーン」を実施します。
不要になったハガキや切手、商品券、外国紙幣などを換金し、バングラデシュ、ベナン、ブルキナファソ、ウガンダの住民が自らの力で食べていくための自立支援へとつなげる取り組みです。
1枚の年賀状、ハガキ数枚が農具やニワトリ、農園づくりなどの食料生産を支える力となり、昨年は延べ8万3196名の協力によって約2億円の資金を生み出しました。
郵便料金の度重なる値上げにより費用負担が増すなかでも、支援の輪を未来へつないでいくための重要なキャンペーンが今年も始まります。
不要なハガキが自立支援に変わる仕組み
認定NPO法人ハンガー・フリー・ワールドは、2025年12月1日から2026年5月31日まで「書損じハガキ回収キャンペーン」を開催します。
本キャンペーンは、家庭などで眠っている書損じハガキや余った切手、商品券、外国紙幣などを同団体に送付することで、それらを換金し、食料不足に直面する人々の自立支援へつなげる仕組みです。
近年は世界各地で食料供給が不安定になり、ブルキナファソでは主食の雑穀類が昨年の1.5倍まで高騰するなど、食料問題は深刻化しています。
HFWはこうした状況に対応するため、活動地であるバングラデシュ、ベナン、ブルキナファソ、ウガンダの4カ国で農具の購入支援、鶏の飼育、自給農園の整備など、住民が自ら食料を生産し生活を成り立たせるための支援を行っています。
書損じハガキは単なる“いらないもの”ではなく、換金されることで農業支援の重要な資金となり、現地での生活基盤の構築に直結します。たとえば年末の大掃除で見つかった数枚のハガキが、遠く離れた国の食卓を支える小さな一歩となるのです。
ハガキ3枚がニワトリ1羽に 支援が生む確かな成果
HFWが実施する「書損じハガキ回収キャンペーン」は、同団体の活動資金の約8割を占めるほど重要な取り組みです。
昨年は延べ8万3196名の協力によって、換金額は2億943万7648円に達しました。ハガキ回収に取り組む慈善団体は少なくありませんが、換金額が1億円を超え、かつ収入の大半を占める団体は極めて稀です。
多くの支援が集まる背景には、HFWが強調する「住民の自立」を重視した支援方法が広く共感を呼んでいる点があります。
養鶏事業では、ハガキ約3枚分(約150円)で提供されるニワトリのヒナが、やがて卵を産み、栄養源として、また販売による収入源として住民の暮らしを支えます。
商品券5枚の寄付で2世帯が野菜栽培を始めることができるなど、寄付はそのまま具体的な生活改善の成果として現れます。
また、活動地ではトレーニングを受けたリーダーたちが協同組合の運営を担い、支援終了後も地域での取り組みが続くような持続性の高い仕組みが導入されています。
現地から届けられる感謝の動画には、住民が育てたニワトリを市場で販売する様子などが映し出され、自立へ向けた取り組みの成果を視覚的に知ることができます。
支援の輪をつなぐ努力と広がる課題
25年以上続く本キャンペーンを支えているのは、支援活動に共鳴した全国219の団体や企業、そして仕分け作業などを担う多くのボランティアの存在です。
生活協同組合や労働組合、新聞社などが組合員や顧客に呼びかけることで支援の輪が広がり、毎年多くの物品が全国から届きます。
一方で、運営を取り巻く環境は厳しさを増しています。郵便料金は2018年以降で3度値上げされ、さらに2024年10月に交換手数料も改訂されたため、キャンペーン経費はここ数年で倍増しました。
専用封筒の返信率も4年連続で減少し、参加件数は前年から7000件減少。専用封筒の配布枚数は12万枚減り、活動資金は圧迫されています。
これにより、ブルキナファソで畑を守るために石積みを行う住民の計画が資金不足で断念されるなど、必要な支援が届かないケースも生じています。
HFWは、世界のどこに住んでいても「子どもへより良い食べ物と教育を」という思いは共通であり、遠い国が身近に感じられるきっかけとして本キャンペーンがあると呼びかけています。
アニメなどの日本文化が世界で親しまれていることも後押しとなり、同団体は今後も飢餓のない世界を目指し活動を続けていくとしています。
- 記事提供元:“ハガキ3枚が、1羽のニワトリに!?” いらないハガキや切手が、「食べていく力」に。|PR TIMES

















