今月30日からパリ郊外ルブルジェで温暖化問題について議論される国連気候変動会議(COP21)が開催されます。開催に先立ち、世界銀行とアメリカのNPOが気候変動についての報告書を公表したとCCNが伝えています。
地球の気候変動をこのまま放置すれば、今後15年のうちに世界で最貧困層が1億人以上増加し、計7億6000万人の住む土地が水没する恐れがある。(CNN)
世界銀行の研究報告によると、サハラ砂漠以南のアフリカと南アジアで最貧困層が増える危険が高まるとされています。現在も気候変動によって、多くの人の生活の糧である農業に影響が出ており、農作物の収穫減や食料価格の高騰が引き起こされています。また気温が2~3度上昇すると、1億5,000万もマラリア感染者が増える恐れがあるそうです。
気候変動による飢饉が、アフリカでは度々起きています。記憶に新しいのが2011年には起きた東アフリカ大旱魃です。ソマリア、エチオピア、ケニアが影響を受け、1200万人以上が被害を受けたと言われています。
日本でも局地的な雨や真夏日、暖冬など昔に比べれば少しおかしいなと思える気象の変化が起きています。。アフリカではそんな気候の変化が、私たち以上に生活に大きく影響してきます。ようやく温暖化問題に着手し始めた各国が、足並みを揃えて具体的な目標を示してくれるのを期待したいところです。