皆さま、今週もお疲れ様でした。肌寒いナイロビからSJです。
(ナイロビはぎりぎり南半球なのでこれから冬に向かい、どんどん涼しくなります)
前回のNGOのお仕事紹介(日本人のためのアフリカお仕事紹介第一弾!NGO職員はサラリーマン!)に続き、今日は公的機関でのお仕事について、さらに主観的にお伝えします♪
私自身が経験した大使館関係のお仕事をご紹介しつつ、ナイジェリアで撮影した写真を交えてアフリカの魅力をお伝えできればと思います。
それでは、まずは5年前に時を戻します!
(写真:ナイジェリアの首都アブジャで開催されるアブジャ・カーニバルでの一枚)
2011年、私は西アフリカの大国ナイジェリアの首都にいました。
ナイジェリアはアフリカ屈指の石油産出国で、最近はノリウッドと呼ばれる映画産業も盛んで経済成長目覚ましく、一方で人口も世界トップレベルのスピードで増加しており、数年前に人口では日本を抜きました。
最近はテロ組織ボコ・ハラムが海外メディアの話題をさらいがちですが、私がいた頃のナイジェリアは今よりいくぶん穏やかでした。
この時私が従事していたのは、日本大使館の草の根委嘱員と呼ばれるお仕事。
知っている人は知っているこのお仕事、まずは概略からご紹介します。
草の根委嘱員とは
日本大使館が行う小規模無償資金協力事業「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の事業形成、履行監理などを行う業務で、大使館から業務を委嘱されるもの。
大使館に雇用/派遣されるものではないので、立場はあくまで民間人ですが、大使館内で執務します。
草の根(以下略)事業は、現地で活動するNGOや自治体に原則1,000万円以下の資金を供与し、地域に根差した開発事業を行ってもらうもの。
事業内容は国によってまちまちですが、私がいた頃のナイジェリアでは小学校建設と井戸建設が二本柱でした。
気になる大使館の内部
一般的に、日本人が海外で大使館にお世話になる機会といえばもっぱら領事関係ですよね。
中でどれだけの人が働いていて、どんな構造になっているのかって、結構未知の世界なのではないでしょうか。
私はアフリカだとナイジェリア、エチオピア、ケニア、南スーダンで大使館に入ったことがありますが、建物の規模や構造はこれらの国だけ比較しても全然違います。
ナイジェリア大使館は、わかりやすく言うと「むかし豪邸だったであろう建物」でした。外観は年季の入った豪邸、中に入ると古めかしいけど広い西洋風の家という感じです。
なぜ古めかしさを強調するのかというと、雨季に集中豪雨が降った時に一度派手に雨漏りし、建物内部の階段が滝状態になったという忘れがたいエピソードがあるからです・・。
アフリカの雨季おそるべし!
次ページ>>仕事の醍醐味は、絶望的な格差を体感したこと。
1 2