高校時代の同級生や大学時代の友人たちからこんな質問をよく受けます。
「アフリカってどんなところ?」
「アフリカでどんな生活しているの?」
Africa Questのキュレーションする情報やライター投稿をご覧になると、アフリカ生活のいろいろが見えてくるかと思いますが、今日は「開発ワーカー」のアフリカ生活についてご紹介します。
とはいえ、これはあくまでも僕個人の生活なので、開発ワーカーの皆さんが同じような生活をしているとは限りません。
役職や所属する組織によっても違うでしょうし、もちろん個人的嗜好によっても違うでしょう。
3回目となる今回は現在生活中のエチオピアです。
第1回のザンビア編はこちら、第2回のタンザニア編はこちらからどうぞ。
職場環境
3回目のアフリカでの仕事は初めて日本の組織の現地事務所です。そのため、同僚には日本人もいます。もちろん、現地スタッフもたくさんいます。日本との連絡もメールは毎日、電話もたびたびあります。そういう環境もあってか、あまり日本を離れて仕事をしているという感じはありません。
以前、在外公館にも1年弱勤めていたことがありましたが、15年以上前の在外公館では事務所備品にも日本の水性ボールペンや付箋などが使われており驚きましたが、今働いている事務所は現地で帰る文房具を使用しています。
事務所が入っているオフィスビルは停電が多く、毎日のように電気が切れます。ただ、ビルに備え付けの発電機があるため、数秒以内に電気は戻ります。ただ、10年前のザンビアと比べてもあまり経済インフラが整っているという印象はありません。
仕事内容
仕事は水分野のプロジェクト形成やプロジェクト監理が中心ですが、幸いなことに世界銀行やUNICEFなどの国際機関や各国の二国間援助機関で形成するセクタードナーの共同議長の役割に就くことができたので、様々な役得があると感じています。
まず、ドナーの取りまとめ役であるため、政府からの情報が一番に入ってきます。そして、多くの主要ミーティングに呼んでもらえるので、情報収集が大変しやすいです。多くの情報にアクセスできるということは、それだけ状況把握をする材料が集まるので新規プロジェクトなども考えることができます。
セクターの共同議長をするということは、形として残るもの以上に個人的な経験値としてとても得難いものを得ていると感じています。世界銀行やUNICEFを始め、様々な国際協力機関の事業実施手法についても学べるいい機会になりました。
アフリカでの仕事の醍醐味の一つは、このような援助協調の現場でいろんなエキスパートと議論しながら、プロジェクトなどを実施することにあると思います。