アフリカを中心に世界中で暮らす生活困難な人々に対して、教育や雇用などのサポートしているNPO法人Dooooooooが、ガーナでの学校建設を目指してクラウドファンディングに挑戦しています。
学校を建設するアブイチタ村は、水道も学校もない貧しい村です。新しい学校は子ども達に教育の機会を提供するだけでなく、村に暮らす大人たちも集うコミュニティにとって大切な場所となるように想いが込められています。
今回は応援者が殺到しているガーナでの学校建設プロジェクトに注目が集まる理由をご紹介します。(プロジェクトページはこちらから!)
ガーナで出会ったとある村。それが全ての始まりだった。
今から約1年前、NPO法人Dooooooooの代表を務める銅冶勇人さん一行が訪れたのは、ガーナ南東部のボルタ州サウス・ダイ郡にあるアブイチタ村でした。広大なボルタ湖に面し、ガーナでは珍しく山もあり、緑豊かな美しい地域です。
しかし、実際には多くの家は土壁に茅葺屋根で、水道はなく移動手段も徒歩のみ、という過酷な環境で約1000人の人々が暮らす小さく貧しい村です。
もちろん、学校などありません。アブイチタ村では、小学生に満たない程の子どもたちが、親の農業を手伝ったり、マーケットへ出稼ぎに行くなど、学校に行くことなく働く日々が続いているそうです。
銅冶さんたちは、村人たちとコミュニケーションを交わす中で、「子どもたちに教育を!」と願う大人が多いことを知りました。ただ貧困の状態から、こうした願いを叶えるのは難しい。。
「もし、自分の子どもが学校に行くことができなかったら」と、その状況を想像し、彼らの願いを叶えるため、そして子どもたちに教育を届けるため、銅冶さんたちは「この地に学校を建てよう!」と決意しました。
コンセプトは「子どもたち、大人たちそして村のための学校作り」
今回クラウドファンディングを通じて建設される学校「Chocolate School」は、「新しい学校が子どもたちだけでなく、大人たちそして村のための学校になればいいな」という想いのもと、プロジェクトが進められています。
学校は子どもたちが通い、大人になるためにたくさんの事を学ぶところです。一方で学校という場所は、学校が子どもの勉強をするだけの場所ではなく、大人たちも集まるコミュニティーの場であったり、一緒にアクティビティーをする場であったりするべきだと銅冶さんたちは考えています。
小さなアブイチタ村にも「大人になったら先生になりたい!」「看護師になりたい!」「エンジニアになりたい!」と夢を持った子どもたちがたくさんいます。大人たちも学校に参加しながら、学校と村全体で子どもたちを見守る学校になれば、地域全体が賑やかになっていきます。アブイチタ村という場所だからできる、他にはない特別な学校が「Chocolate School」なのです。
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