資源安と中国経済の低迷で大きな影響を受けているアフリカ経済の中でも、高い経済成長が見込まれているのがエチオピアです。東アフリカに位置するエチオピアは、農業が経済をけん引しており、近年は縫製産業への海外から大型投資も増加しています。さらなる加速に向けて日本はエチオピアの農業分野に対して、4億1000万円の資金供給を決めました。
資源も中国も関係ない!高い成長率を誇るエチオピア!!
エチオピアは今、世界でもトップクラスの経済成長を遂げています。IMFが発表した「世界経済見通し」によると、2014年のGDP成長は10.3%でした。これは189カ国の中で堂々の第1位です。
高い成長を維持できる理由は、アフリカ経済が低迷する要因ともなっている世界的な資源安と中国経済の減速の影響をほとんどを受けていないことです。エチオピア経済は、資源に依存をしていません。むしろ石油製品輸入国であり、石油安は経済にとってプラスに働いています。また中国への依存度は約10%なので、大きな影響も受けることはありません。
エチオピア経済のエンジンとなっているのが、農業です。GDPの約4割を占める主要産業です。主にコーヒー豆、ゴマ、バラなどの花き類などの輸出が好調です。
農業の課題を解決へ!日本が経済社会開発計画で大型支援!
エチオピアの首都アジスアベバにおいて、日本は4億1000万円の無償資金協力(経済社会開発計画)に関する書簡の交換をエチオピア政府と行いました。
エチオピアでは農業の生産性の向上が急務の課題となっています。肥料の投入は有効な手段とされていますが,肥料を購入することができない小規模農家が多いことから,実際の肥料投入量は望ましいとされる量の約3割であるといわれています。今秋の協力では,エチオピア政府が小規模農家を対象として,市場価格よりも安価に肥料を供給するのを支援することにより,農業生産性の向上を図ります。
協力によりエチオピアの農業生産性が高まることにより,農業・農村開発を通じ同国の経済社会開発に寄与し、エチオピアのさらなる経済成長が期待されています。
引用元:エチオピアに対する無償資金協力に関する書簡の交換(外務省 報道資料)
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