Memawoakye!!(メマヲアーチ!!)西アフリカのガーナ共和国からおはようございます。
最近1日に3回はプロポーズされて困っています、青年海外協力隊員の小林です。モテキを体験したい方は是非一度ガーナにお越しになることをおすすめします。
さてさて今日は、
「自分は英語がぺらぺらだから、どこにいっても苦労せずコミュニケーションできるはず!」
と考えている人に私は声を大にして言いたい。
「それは間違っています!」
ということで今日はちょっと不思議なガーナイングリッシュを特集します。
ガーナは多民族国家で、実に多様な言語が存在します。
私が住んでいる人口約8万人ほどの郡の中にも、ファンティ語とエウェ語を話す人々が存在しており、同じガーナ人同士でも英語で会話をしている光景は珍しくありません。
英語で授業をしている学校も多く、子どもたちでもかなり流暢に英語を話します。
しかし先日ガーナ隊員の先輩で
「自分はかなり英語が使える方だと思っていたのに、全然コミュニケーション取れなくてへこんだ。」
と言っていた方がいました。
私は留学経験がある訳ではなく英語に関して全然自信はないのですが、
それでもえー!あれ?とびっくりする場面が何度もありました。
「自分ができないから」とがっかりするのではなく、もういっそそんな驚きも存分に楽しんでしまうのがいいでしょう◎
1) 発音
発音が違って聞き取れない場面が何度もあります。
私は一度上司の言い放った
「カット!カット!」
が訳分からなくて困ったことがあります。
結局、cat(猫)だったんですけど。
verb(動詞)が「ベーブ」だったりして分かるまで苦労しました。
2) ask(アスク)が何故かaks(アクス)
なぜでしょうね?どうしてもアクスになってしまう。
不思議。
しかし2年間もいると、隊員の中にもアクスを使い始めてしまう人もいるそうで、ちょっと怖い・・・笑
3) 頻出ワードI’m coming
本当によく使います。結構何でも使える便利ワードで、
「今そちらに向かっているよ」
「今手が離せないからちょっと待ってね」
何か質問をして思い出せなくて考え込んだ時なんかも使えます。
最近分かったのですが、私の任地で使われているファンティ語で
「メレバ」という言葉があって、これがI’m comingにあたるらしい。
そしてこれをとてもよく使っています。
きっと後から英語が入ってきた時に、I’m comingに当てはめたのだろうなと思います。
ちなみにこのI’m comingは要注意で、こう言われたからといって必ずしも来るかは分からないので、適度にちょんちょんとつついて、思い出してもらう必要があります。
4) spoilが好き。
spoilって「(食べ物が)腐る」みたいな意味だと思うんですけど、
例えば冷蔵庫が壊れた、パソコンが壊れたって時に
It was broken.
じゃなくて、
It was spoiled.
って言います。
冷蔵庫もパソコンもspoiledです。
5) go and come!
これもよく使うのですが、好きな言葉。
道で人に会うと
「こんにちは」「こんにちは」
「元気かい?」「神様のおかげで元気さ」
「どこに行くの?」「職場に行くよ」
という流れで会話が進みます。
そして最後に決まって「go and come!」(ファンティ語では「コナブラ!」)
と言われます。
ちょっくら言ってまた戻っておいで〜
みたいなニュアンスだと理解していますが、「バイバイ」って別れてしまうのではなくて、また後で会おうよみたいな感じですごく好きです。
ガーナ流コミュニケーションですね。
ガーナ在住の日本人の方や先輩隊員に聞いたらまだまだ出てくるのだと思いますが、今日はこんなところで。
最後に何が言いたいかっていうと、
英語勉強したからって必ずしもコミュニケーションに困らない訳じゃないよってこと。
英語っていう共通の言葉に思えても、実はその土地の文化や背景に影響されてそれぞれの在り方があるのだということ。
だから、やっぱりそれぞれの場所で飽くなき探究心で、楽しみながら勉強し続けることが大切なんだと思います。
これは例えばスペイン語とかにも言えるんじゃないかな、
スペインで話されているスペイン語と、南米各国で話されているスペイン語はまたそれぞれ違うんだろうな。
是非南米在住の日本人の方にリポートして欲しい!
ということで、最後までお付き合いいただきありがとうございます。
今週も一週間頑張りましょう!
私は今週もガーナイングリッシュと、現地語と戦います。笑
また来週〜☀︎
Akane Kobayashi
原文元:ちょっと不思議なガーナイングリッシュ特集|WWJ Project
Cover Photo credit: Stig Nygaard via VisualHunt / CC BY