ケニアが欧州への切り花やコーヒーなど主要産品の非関税化に向け、EPAの調整に着手。

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東アフリカに位置するケニア共和国の首都ナイロビで開催されていた世界貿易機関(WTO)の会談に出席していたベルント・ランゲ(Benrd Lange)欧州議会代表団長は、ケニアの上院・下院議員に対し、2016年12月の批准に向けた経済連携協定(EPA) の調整に着手したと語りました。EPAが締結されれば、欧州市場でケニアの幅広い農作物とサービスが優遇されることになります。

現在、欧州では数十億円規模のケニアの製品やサービスに対して高い関税がかけられています。ケニアの主要産業の1つである切り花輸出では、高い製品基準によりEU市場での不利な状況が続いてきました。また、漁業セクターでは80項目の衛生基準があり、輸出は不可能な状況にあります。

欧州はケニアのコーヒーの主要輸出先に当たり、生産力向上と市場価格の高騰により2014年の取引額は前年比17%増の26億Ksh(約28億円)に達しました。ケニアの農家は、50Kgあたり平均22,300Ksh(約25,000円)で販売することで、15億Ksh(約17億円)の売上を得ています。

ベルント団長は「EPAはこれまで貿易障壁に阻まれていたケニア製品、切り花、紅茶、コーヒーの輸出を容易にすることとなり、ケニアを含む東アフリカ諸国に欧州市場へのアクセスを与える重要なステップである。欧州とケニアの国民へのクリスマスプレゼントとなるよう、2016年12月の批准を目指したい」と述べてました。

引用元:BUSINESS DAILY
写真はイメージです(Photo credit: CIAT International Center for Tropical Agriculture via VisualHunt.com / CC BY-SA

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