2016年10月6日、世界銀行・IMF年次総会にあわせて開催された会合の場において、アフリカ各国の首脳・財務大臣らは、数千万人の乳幼児を対象に様々な投資を行っていくという表明を行いました。多くの子供たちが適切な状況の中で成長できるよう、自国における様々な施策を強力に推進する事を誓約しました。
慢性的な栄養不良を解消へ!アフリカ各国が投資を表明!
コートジボワールの首相、カメルーン、エチオピア、マダガスカル、セネガル、タンザニア、パキスタン、インドネシアの財務大臣たち、グアテマラの大統領は、乳幼児のための栄養、刺激、安全な環境が、学習、健康、行動、所得、更には国の経済開発にも直接的な影響を及ぼす事を認識し、多くの子供たちが適切な状況の中で成長できるよう、自国における様々な施策を強力に推進する事を誓約しました
現在、慢性的な栄養不良に苦しむ5歳未満児は1億5,600万人に上り、幼児教育にアクセスのある子供は3歳児から6歳児のわずか半数に過ぎず、裕福な家庭の子どもと貧しい家庭の子どもを比較すると3歳になるまでに耳にする言葉には3,000万語も開きがあると言われています。
また、ユニセフの最新報告書によると、難民の子供の数は5年間で77%も増えています。さらに先日発表されたランセット誌でも、サブサハラ・アフリカでは子供の66%が慢性栄養不良と貧困が原因で危機的状況にある(南アジアでは65%)と伝えられました。
例え短くても幼少期に脳の発育の機会をきちんと捉えれば、能力の開発に役立ち、人と経済の両方に計り知れない影響を生み出すという新たな事実が明らかになっています。世界銀行グループは、サブサハラ・アフリカと南アジアの国々で、現在の労働年齢人口の子供時代に慢性栄養不良が解消されていれば、国民一人当たりGDPはそれぞれ、9%と10%高くなっていたと試算しています。
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